地域の優れた食品を地元で消費する「地産地消」や、収穫体験や食材の知識を通じて子どもたちに正しい食の在り方を教える「食育」。世界的に食品ロスやフードマイレージの問題などへの関心が高くなっている今、これらの言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。しかし、言葉や意味はなんとなく知っていても、具体的な取り組みを知らないとイメージするのはなかなか難しいものです。

「地産地消」や「食育」でつながる地域の輪はいいことづくし!

地域の優れた食品を地元で消費する「地産地消」
地域の優れた食品を地元で消費する「地産地消」

そこで、今回は私たちの暮らしにとって身近な存在であるセブン-イレブンやイトーヨーカドーなどを運営する「セブン&アイ・ホールディングス」が、実際に行っている「地産地消」と「食育」の取り組みをご紹介。地域・生産者・消費者が「ロメインレタス」を通じてつながるイベントにも参加してきました!

●意外と知らない「地産地消」

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セブン-イレブン・ジャパンの商品本部  地区MD統括部 東海地区 チーフマーチャンダイザー・平林慶さん

日常的に使うスーパーやコンビニですが、じつはここでも「地産地消」の取り組みが行われています。いったいどんなことをされているのでしょうか? セブン-イレブン・ジャパンの商品本部 の平林慶さんにお話を伺いました。

「現在、セブン&アイ・ホールディングスグループ全体で、『明日にいいこと。つなげる、つづける。』のスローガンのもと、SDGsに取り組んでいます。その一環として、全国の各自治体と『地域の活性化を図ることを目的とした包括協定』を締結し、地域社会と共に地産地消や子育て・高齢者支援、観光振興、防災、環境保全などの活動を推進しています」(平林さん)

今回ご紹介するのが、各地域で地元食材を活用し、地産地消やフードロス削減を目指して、地元生産者や事業者を応援するという取り組みです。

「現在私たちが実践しているのは、各地域食材の販売活性や商品化をするというプロジェクトです。日本全国に規模を拡大し、各地域で取り組みを推進しています。これらの挑戦を続けていくことで、数年後、数十年後の持続可能な未来へとつなげていきたいですね」(平林さん)

●「ロメインレタス」で地域活性化にも!

ロメインレタス

「地産地消」にとって欠かせないのが、地域と生産者のつながり。今回訪れた磐田市でも、地元食材を使った数々の取り組みをされているそうです。

「磐田市とセブン&アイ・ホールディングスは、2018年に地域包括連携協定を結び、以来、一緒に地元の特産品の魅力発信を行っています。みなさまにとって身近なセブン‐イレブンを通じて地元に近い原材料を使用した商品を食べていただくことで、より多くの方に地域の名産品を知っていただき、地元全体で元気になる取り組みを目指しています」(平林さん)

また、磐田市で同プロジェクトを担当する、磐田市 経済産業部 農林水産課 伊藤悠雅さんもこう語ります。

「プロジェクトのおかげで、地元の方にとっては地元食材を知っていただく機会が増え、生産者さんからも『地元の方に食材を食べてもらえるのがうれしい』との声もいただいています。そのほかにも、生産者さんからは『就農2年目でまだ地元の方からの認知度が低かったけれども、プロジェクトを通じて自分自身のことやつくっている野菜のことを地元の方から知ってもらえてよかった』との声もありました。地産地消だけでなく、人と人がつながるきっかけにもなっており、磐田市としても『やってよかったな』と感じています」(伊藤さん)

 セブン&アイ・ホールディングスの
「地産地消」の取り組みをもっと知る

●地元の人の「おいしい」の一言がとってもうれしい!

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(株)すずなり 常務取締役 鈴木靖久さん

地域で人と人がつながっていくのは、とてもすてきなことですよね。では、その地域の取り組みを生産者の方々はどのように感じているのでしょうか? (株)すずなり 常務取締役 鈴木靖久さんにお伺いしました。

「これまでは農作物をつくっても全国の外食事業者さんに卸すことが大半で、地元の方に食べていただく機会があまりありませんでした。でも、セブン&アイ・ホールディングスさんの取り組みを通じて、セブン-イレブンなどの店頭に静岡県産の食材を使った商品が並び、地元の人がそれを食べてくれることは、生産者としてはやりがいを感じますし、地元との距離も近くなったようでうれしいですね。

収穫する男性

あと、印象深かったのは、こうした地産地消の取り組みを通じて、地元の農業に興味を持ってくれる人が増えたことです。この業界はどうしても労働力不足なので、いろんな人に磐田市の農業をアピールできるのもありがたいですね」(鈴木さん)

●イベントを通じて子どもの食育にも!

収穫

こうしたたくさんの人がつながって生まれる「地産地消」の取り組み。実際に携わっている方の想いを知ることで、より興味が深まっていきます。また、新鮮な食材を食べられることはもちろん、つくっている生産者の顔が見えることも安心ですよね。

こうした取り組みを実際に体験できるイベントをセブン&アイ・ホールディングスでは行っています。そのひとつが、今回取材したセブン‐イレブンの商品で実際に使用されている地元の野菜の収穫を体験するイベントです。

イベント

イベント当日は、地元の幼稚園の子どもたちと一緒に、鈴木さんが運営する畑でロメインレタスを収穫。子どもたちも初めての収穫体験に、なんとも楽しそう! レタスを収穫した子どもたちは、「このレタス、持って帰ってサラダにしたい」「スープにしたい」などと、それぞれに食べてみたい料理の名前を言い合うという一幕も。

ポトフ

収穫したあとは、ロメインレタスを使ってつくられた「ポトフ」を食べるイベントが行われ、子どもたちも「おいしー!」と終始満面の笑み。自分で野菜を収穫し、食べる。まさに、「食育」体験が凝縮した一日となりました。

食べる子ども

「こうやって地元産の野菜を子どもたちが食べている、リアルな反応を見る機会はこれまでにほとんどなかったので、非常に貴重な機会だったと思います。また、収穫体験を通じて、地域の農家さんが幼稚園の子どもたちと生まれたつながりを、このイベントで終わりにはせず、新たな展開にもつなげていきたいですね」(伊藤さん)

セブン-イレブン・ジャパンの方による地産地消を知る出張授業も実施
セブン-イレブン・ジャパンの方による地産地消を知る出張授業も実施

「実際にイベントに参加してくれた園児たちの表情も明るくて、親御さんと共に楽しんでいただけたのかなと思います。とくにこの3年間は感染症対策でイベントが開催できていなかったので、ようやく開催できてよかったです」(平林さん)

●地域に根差した商品がセブン-イレブンで食べられる!

少しずつでもこうした取り組みを続けることが、人と人がつながり、よりよい未来につながると考えるとなんだかワクワクしますよね! セブン-イレブンでは、全国160拠点を超える製造工場で「地域に根差した商品開発」を行ない、「地産地消」へ取り組んでいます。

静岡県産 ロメインレタスとチーズのポトフ
静岡県産 ロメインレタスとチーズのポトフ(※店舗により取扱い、品揃えが無い場合があります)

今回ご紹介した「静岡県産 ロメインレタスとチーズのポトフ」も発売中(※期間限定)で、静岡県で食べることが可能です! ほかにも、各地域で地元の食材を使った商品が発売されているので、見つけた際にはぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。食を通じてもっと地域の魅力を知ることができますよ。

セブン&アイ・ホールディングスの
「地産地消」の取り組みをもっと知る

提供/セブン&アイ・ホールディングス  https://www.7andi.com/