家づくりの打ち合わせの終盤戦に登場するコンセントの位置と数の問題。3年前に大手ハウスメーカーで家を建てた日刊住まいライターは、疲れもあって営業担当者の助言どおりに設置しました。結果、6つの場所で後悔することに。その詳細とどうすればよかったかをレポートします。部屋だけでなく壁紙との組み合わせも要注意です。
すべての画像を見る(全13枚)適当に決めて後悔しているコンセントは全部で6か所
筆者は3年前にハウスメーカーで家を建てました。設計に関する打ち合わせのなかで、コンセントの位置決めは終盤にありました。
その頃は度重なる打ち合わせで疲れが出ていたこともあり、適当になっていた自覚があります。営業の担当者から「一般的にはこの位置にする方が多いです」と提案されたものを、そのまま採用した箇所が大半です。一生に何度もない家づくりなのに、失敗したと言わざるを得ません。
筆者宅のコンセント失敗は、全部で6か所あります。
1.キッチン:コンセントがたりないし、ワークトップにも必要だった
わが家はキッチンの後ろの壁に、4口コンセントを1か所つけました。しかし暮らし始めて、ここだけでは使い勝手が悪いことに気づきました。
キッチンは、さまざまな調理家電を使うので、たくさんのコンセントが必要な場所。たとえば、電子レンジ、炊飯器、トースター、ミキサー、ブレンダー、さらに最近はホットクックのような便利な調理家電もあります。
電子レンジと炊飯器とトースターで3口ふさがってしまい、自由に使えるコンセントは1口しかありません。
しかも場所が壁側(シンクとコンロの背面)なので、ワークトップで使おうとするなら、コードが通路をふさいでしまうことに。とてもジャマです。ワークトップの立ち上がり部分にコンセントをつければ、これらの問題は起こりませんでした。
現在は壁のコンセント前の家電の配置を変えて、延長コードをつけ、カップボードの隣にステンレスシェルフを設置しました。
そうすることでミキサーやブレンダーを、カップボードの隣にあるシェルフの上で使うことができています。
ただ、コンセントを壁側にもう1か所つくっておけば、こんなことをする必要はなかったはずです。
2.リビング:壁かけテレビのコンセントの位置で失敗し、追加工事が!
筆者宅は家づくりの時点で、テレビを壁かけにすると決めていました。そのため壁には補強を入れて準備をしていたのですが、コンセントの位置は見事に失敗。
壁かけのテレビからコードがだらりと垂れ、カッコ悪い状態になってしまいました。常にこの状態で見た目が悪いので、この場所に関しては、住み始めてから工事をして修正をしています。
テレビ裏にコンセントを増設し、配線が見えないようにしました。この工事にかかった費用は1万4000円。自分で探した業者に工事を依頼しました。ちなみに、ハウスメーカーからの見積もりは、3万円を超えていたので、半額以下です。
追加費用がかかってしまったものの、見た目もスッキリしてとても満足しています。
3.室内干しスペース:サーキュレーター用に必要だった!
2階の掃き出し窓には、室内干し用にホスクリーンを設置しました。筆者宅にはランドリールームがなく、洗濯物は基本外干しで、悪天候時や夜間などはこのスペースを使って干します。
洗濯物を乾かすのにサーキュレーターを使用します。しかし、このスペースにはコンセントがないため、隣の寝室にある書斎スペースから延長コードで引っ張ってこなくてはいけません。配線がゴチャゴチャとしてとても見た目が悪いです。
4.書斎スペース:過剰で後悔したけど、今は意外な活用法を発見
配線がたりない場所があると思えば、こちらは過剰にコンセントがついてしまいました。じつはこれには理由があります。書斎テーブルに配線コードを通すための穴をあけてほしいと、業者にお願いしていたのですが、穴が小さく配線が通らなかったのです。
改めて穴のあけ直しを依頼しましたが、もう1つコンセントをつけた方が早いと言われたため、そちらの提案を飲む形になりました。
この場所からサーキュレーターの電源を取っています。住み始めて3年間、ほとんど使われていないコンセントでしたが、最近SwitchBot(スマートホーム化するための家電)を購入したため、それらをつないでおくのに使っています。
使い勝手の悪かった書斎テーブルも、SwitchBot置き場兼ディスプレイ場所として現在は活躍しています。
5.WIC:コードレス掃除機の充電、アイロンがけ用に必要だった!
寝室横にはWICについても、住み始めてから「コンセントをつければよかったな」と思うことがたびたびあります。
コードレス掃除機の充電、アイロンなど、WIC内に置ければスッキリしますし、WIC内で作業しそのまましまうこともできます。