広々とした居心地いいダイニングリビングにしたい。そう考えてハウスメーカーで家づくりした日刊住まいライターは、置き家具を使わない収納計画をすることで希望を実現しました。そのために考えたこと、また、置き家具がないメリットについて語ります。

置き家具のないLDK
置き家具のないLDK。収納はどう管理する?
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家づくりで「置き家具がいらない」収納計画を

筆者は2年前にハウスメーカーで家を建てました。家族構成は筆者と夫、そして3人の子どもたち。家族が多いこともあり、将来的に荷物が増えることを予想。そのため、収納計画にはとくに気を使って家づくりをしました。

こだわったのは「置き家具がいらない」収納にすること。その理由は、以下のようなものです。一生暮らすつもりだからこそ、居心地よく、ストレスのない家を目指しました。

・置き家具がない方が、部屋がスッキリ広々見える
・とくに新居のダイニングリビングではゆったり感を味わいたい
・置き家具があると、床面がフラットにならず掃除機がかけにくい
・置き家具自体を掃除する手間が増える

「置き家具のいらない収納計画」を実現するために、筆者は、収納(スペースや造作部分のこと)の場所や量、用途を事前にしっかり検討しました。限りある収納を効率的に利用するためです。

さらに、それぞれの収納は、扉つきで計画することに。扉があれば収納内へのホコリの侵入を防げます。忙しくて掃除の手間を減らせたいわが家にはぴったり。

実際に完成したわが家の収納の様子を紹介していきましょう。

 

キッチンカウンターの収納と隣の洋室の収納を活用

ひとつめは、リビングダイニングの収納について。ここは、掃除用具や生活用品のストック、文房具類やテレビ回りの小物など、家のなかでもいちばんものが集まりやすい場所です。

 

キッチンカウンターをダイニングから見る

この手のものを収めるためには、置き家具を使いがちに。でも、どうしても、それを避けたかった筆者。キッチンカウンターのダイニング側を収納にすることで、文房具類などこまごましているものをしまう場所にしました。

 

カウンター内の収納

文房具類はダイニングテーブルで使う頻度も高く、さっと取り出せて片づけられて、とても便利です。

キッチンの背面収納では入りきらないものは、隣接する洋室の収納へ。洋室は、収納スペースの役割もありつつ、普段は子どもの遊び場、そして来客の宿泊なども使える多目的スペースです。

 

洋室の収納内

洋室の収納は扉つきで、広めにつくっています。子どものおもちゃなどはもちろん、リビングダイニングの周りにあると便利なもの、ちょっとした衣類、プリンターや用紙などのストックも収納しています。

急な来客時には、この収納にものをさっと入れて、洋室の扉を閉めてしまいます。これだけで、リビングダイニングを即席できれいな状態に。

収納計画を隣の洋室とトータルで考えることで、ものであふれがちなリビングダイニングはすっきり。広々と使え、とても満足しています。

 

床下収納もきっちり活用!洗面室でストック入れに

キッチンの様子

筆者が家を建てたハウスメーカーでは、点検口を兼ねた床下収納を1か所つくることができました。設置場所は、キッチンか洗面室のどちらか。

キッチンも、ものが多くなりがちな場所の代表例です。以前の住まいではキッチンにあった床下収納にペットボトルの飲料などをストック。使い慣れていたこともあり、当初は床下収納をキッチンに設置しようかと考えました。

しかし筆者宅では180㎝のカップボードに加え、パントリーを設置。システムキッチン本体の収納も合わせると、容量はたっぷりです。

それに比べ、明らかに洗面所の収納量がたりていないのではないかと予想しました。

 

洗面の床下収納

最終的に、床下収納の設置場所は洗面所に決定。収納スペースを補う役目に。結果には大満足です。多少ものの出し入れのしにくさはありますが、洗剤のストックなどを入れておくのにとても便利。