●すべてを知っていた娘
怒りが冷めやらぬ状態の長男から、私たち夫婦が抱えている問題を聞いた長女。驚きの告白をされました。
長女「あのね、ママ。私はお兄ちゃんから話を聞く前から、パパと相手の人のこと、知ってたの。黙っててごめんね」
夫婦間の問題に、子どもを巻き込みたくないと必死で隠そうとしていたなかで、長男にすべてがバレてしまい、そこにきて、突然の娘からの告白。私は頭が真っ白になりました。どういうこと？ なんで？ 前から相手も知っていた！？ ドキドキしながら娘に話を聞きました。
長女「パパがね、『好きな人ができたんだ』って、言ってきたの。『会社の人なんだけど、好きすぎてどうしよう』って恋愛相談されて…。だから私はずっと前から知っていたんだ。ごめんね」
言葉を失いました。夫はいい年して、娘になんてことしてくれてんだと本気で怒りがこみ上げてきました。目に涙をいっぱい浮かべながら、「ずっとママに話せなくって悩んでいた」と謝ってくる娘を見ていたら、私までまた涙が出てきてしまいました。
こうして夫の不貞行為は家族全員が知ることとなり、長男の強い希望で家族会議が開かれることになったのです。
●空気が読めない夫に家族全員がドン引き
夫と私、長男、長女、家族4人がテーブルについて開かれた家族会議。最初に口を開いたのは高校生になった長男でした。
長男「オヤジはみんなに言うべきことはないの？」
夫「どうもすいませんでした」
平謝り。離婚する意思がないことや、愛人と別れてくれればこれからも家族4人平和に暮らしていきたいという私の気持ちを知った長男は、あの日の朝に比べるとかなり落ち着いた様子で話し合いを進めました。
長男「母さんが許すといっている以上、オレら子どもたちが口を挟むことはしない。オヤジが反省してくれているなら、もう今後は浮気をしないということで約束してもらっていい？」
夫「はい」
長男「じゃあ、向こうの女性とは完全に別れてね」
夫「いや、それは…。やっぱり気になるんだよね。すごく胸が大きい人でさ」
そこまで話したところで長女が「やめて！ 気持ち悪い」と大きな声を出して遮りました。あまりにも空気を読んでいない夫の本音すぎる発言に、私も長男も唖然。
「じゃあ、どうすればいいんだよ」と頭を抱える夫に対しては、その言葉をそっくりそのまま返してやりたかったです。
結局、夫が愛人と別れるかどうかは家族会議の場でもハッキリせず。このあと、私が捨て身の作戦に打って出たお話は次回したいと思います。
