昼間の太陽光発電から、夜間の蓄電池へ

試行錯誤しつつ、停電初日の日中をどうにか乗りきったわけですが、夜間も冷や冷やものでした。蓄電池を設置していたわが家では、日中の太陽光発電で余った分を蓄電池に充電することで、夜間に使うことができるようになっています。

 

蓄電池の操作パネル
すべての画像を見る(全10枚)

幸いにも停電中の3日間は晴天が続き、日没前に蓄電池はフル充電状態に。日没後の時間帯もこの充電した電気でしのぐことができました。

蓄電池から供給される電気の条件も、自立運転用コンセントのみ+最大で1500W使用可能と、日中の太陽光発電と同じ。そのため、必要最低限の機器のみを使うという状況は変わらずでした。

日没後から夜間にかけて使った電気は、冷蔵庫2台分(常時稼働)、LDKの照明(2~3時間)、暑さ対策の扇風機3台(ひと晩中)。その結果、蓄電池の残量がゼロとなってすべての機器が使えなくなったのは、朝の4時過ぎ。

このあと、太陽光発電が安定的に始まる午前7時頃まで、3時間ほどは完全に電気の供給なしで過ごすこととなりました。たった3時間ですが、やはり心配だったのは冷蔵庫です。

 

冷蔵庫

調べてみると、十分に冷えた状態で停電となった場合、ドアをあけなければ2~3時間は冷蔵庫内の温度は保てるとのこと。本当に綱渡りでしのげたという感じでした。

もっとも、わが家は二世帯住宅で冷蔵庫が2台あります。消費電力が多めに。単世帯の家庭であれば、同スペックの太陽光発電・蓄電池で途切れることなく電気の供給を維持できるのではないかと思います。

停電3日目の夕方に復旧するまでは、「日中は太陽光発電」「日没後は蓄電池」「明け方3時間ほどは電気ゼロ」というのを繰り返します。綱渡りながらどうにか最後まで乗りきることができました。

 

太陽光発電+蓄電池のセットでこそ意味がある

今回のように、夏場の数日間という停電の場合、筆者の最優先事項は「冷蔵庫の冷却機能を維持すること」でした。これは、太陽光発電+蓄電池のセットだからこそできたこと。

蓄電池がなければ、夜間は冷却不可能。ということは、そもそも太陽光発電で昼間に冷蔵庫を稼働することもムダとなります(どうせ、夜間に食材がダメになるので)。

停電中、不便で大変なことは本当にたくさんありました。しかし、「太陽光発電→蓄電池」のリレーで、冷蔵庫の冷却機能を維持できたことが、筆者の心の支えに。

もちろん、なにを優先して電気を使うかは人それぞれですが、昼も夜も電気が使えるという状況は、本当に安心感につながりました。