内見時:6.室内の状況をチェック!

室内チェックの様子
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さて、ようやく室内のチェックです(笑)。中古マンションの内見で室内に入ったときに受ける印象は、住み心地の判断材料にもなります。筆者が仲介したお客様のなかには「リビングに入った瞬間の心地よさで心が決まった」という方がいたほど。

逆に、データや条件はクリアしているのに、なんとなく気にいらない、ということもあります。ある意味、結婚相手に出会う感覚に近いのかもしれませんね。

では、室内の状況とは、どういったところをチェックしたらいいのか、紹介していきます。問題があったら、業者に相談してみる、専門家の意見を聞く、購入をやめるといった選択をすることになります。

 

●風通し、明るさ、臭気

風の通りはどうなのか、各居室の明るさはどうか、臭気はあるかを確認しましょう。窓の外の眺望もしっかりチェックを。思っていたより向かい側の建物が迫っていて圧迫感がある、電柱などを伝ってバルコニーに侵入しやすそう…などの防犯面のチェックもお忘れなく。

 

●サッシの開閉のしやすさ

窓をあけたときにスムーズではなかった場合、ひずみが生じているかもしれません。建物は経年劣化していきます。

 

●床、壁、天井の状態

床は、経年によって沈みやすくなります。歩行したり、スマートフォンの水平器アプリを使ったりして、様子を見てみましょう。傾きが大きい場合は、リノベーションで床組みから新しくつくり直す必要があるかもしれません。

天井や壁に大きなシミがあったら、それは水漏れの形跡かも。外壁のクラックに雨が染み込んでいる、給排水管の接合部からの水漏れ…といった可能性もあります。仲介会社を通して被害履歴や補修履歴を確認してみましょう。

 

●水回り機器の状態や仕様

バスルームやキッチン、洗面台、トイレなどの水回りの設備機器の状態を確認しましょう。水回りの取り替えには相当な金額がかかります。劣化の具合や使用確認はしたいですね。なお、売り主が居住中の場合は、ひと言断ってから確認をすることをお忘れなく。

キッチンや洗面台の高さ、浴室の換気設備の仕様などもご自身の希望にあうものかどうか確認しましょう。

 

●給湯器の状態

現在、原材料の高騰により、給湯器を交換する際にかかる費用は、30万円はくだらない状況です。使用期間の目安は10〜15年程度ですので、既存の給湯器が何年製なのかを確認しましょう。加えて、給湯器の形式もチェックを。

形式、というのは「ガス給湯器」か「電気温水器」かという点です。電気温水器は200L程度のタンクにお湯をためておく方式で、室内に設置されているので、大体0.5畳ほどのスペースがとられてしまいます。マンションによっては、ガス給湯器に変更できる場合もあるので、電気温水器だった場合は管理会社に問い合わせてみましょう。

 

フルリノベーションを考えている人は?

もし、「室内全体をリノベーションする」という場合には、内装や設備機器の古さは気にする必要のないチェックポイントです。リノベーション前提の内見の場合は、「リノベーションで変えられないところ」を中心に確認します。

とはいえ、「リノベーションで変えられないところ」がどこなのか。一般の人に判断するのは難しいでしょう。そうした場合は、物件探しの段階から不動産仲介から工事までをワンストップで行う業者に依頼するか、内見時に設計事務所、あるいは工務店の担当者に同行してもらうのも手でしょう。

いかがでしたでしょうか。マンションの内見について、おおまかに「管理状況」「周辺環境」「建物の構造と室内状況」の観点で解説しました。いずれも「自分で変えることができないところ」を中心に見ていただくといいと思います。

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