人の気持ちに敏感で、自分より相手を優先させてしまう「いい人」は、人間関係に疲れがち。
自分を大切にしながら、ほどよい距離感で人とつき合うにはどうすればいいのでしょうか。人気カウンセラーが教えてくれました。

昔より緊張感がハンパない!?イマドキ女性の人づき合いとは

イラスト”先生助けて”
主婦層にもSNS疲れが…
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妻として母として社会人として、たくさんの人とつき合わなければならない現代の女性たち。SNSの普及もあって、最近はよりいっそう人間関係が複雑化しています。

「ここ5~10年間は、『空気を読め』、『コミュニケーション能力が大事だ』という風潮が強くなりました。突出した行動をとる人はバッシングの対象になり、人間関係に緊張感が高まっています」と、カウンセラーの根本裕幸さん。

そんななか、自分より他人のことを優先させて行動する、人の気持ちに敏感な人が増えるように。他人本位の人づき合いに苦しむケースが多発しているそう。
ではどうすれば敏感な人がラクに人づき合いできるのか? 秘訣を教えていただきました。

●あなたも該当しませんか?“敏感すぎる人”度チェック!

・人がどう思っているのかが気になる
・自分に自信がもてない
・批判、否定されるのがすごく怖い
・失敗したらどうしようと思う
・期待に応えなきゃいけないと思っている
・我慢しすぎるところがある
・みんなと一緒だと安心する
・仲間はずれや、ひとりだけ浮いてしまうのが怖い
・バカにされるのではないかという恐怖がある
・自分の意見を言わないことが多い

●当てはまった数が多いほど、人づき合いに疲れている証拠

チェックでわかるのは、自分より他人を優先させる「いい人」度。当てはまる数が多いほど、他人に対して敏感でストレスから疲れがちに。
しかし、逆に言えば、他人のことをよく見ていて、繊細な人づき合いができる人とも。

●「私は私」「他人は他人」もっと自分を大切に生きてみる

イラストバレエ女の子

「敏感すぎる人は『人にどう思われるか』『人に迷惑をかけないように』など、他人を基準に生きています。しかし、人の気持ちとは、本人以外にはわからない不確かなもの。それを基準にしていても、振り回されて疲れるだけです」と根本さんは語ります。

人づき合いをラクにするには、「私は私」「他人は他人」と線引きし、自分基準で生きることが大切。自分がなにをどうしたいのかを考える習慣をつけましょう。

「たとえば『〇〇が食べたい!』など、ささいなことでかまいません。自分の意思で判断するクセをつけることで、大切な決断をするときも人の影響を受けにくくなります」

自己肯定感を高めるために、自分をほめるのもおすすめ。小さなことでも自分のよい行いを探していると、人からのささいな親切にも気づけるようになります。結果、人へ感謝の思いが芽生えて、人間関係が改善するそう。

●1日5個、自分をほめてみましょう

ほめるネタはささいなことでOK。なるべくハードルを低くして、たくさんほめる練習を。

【例】
・今日もメイクをした
・お弁当をつくった
・ママ友の愚痴を聞いてあげた
・夫に「おかえりなさい」と言った
・子どもに絵本を読んであげた

“ほめネタ探し”をしているうちに自分のいいところに目が向けられるようになり、自己肯定感が高まります。

<イラスト・漫画/とげとげ。 取材・文/ESSE編集部>