●できなくても当然。できる限りやってみる

サーフィン体験
みんな笑顔のサーフィン体験
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ポイント付近の駐車場に到着すると、いよいよスクール開始。めいめいボードを抱えて海まで歩いていきます。初心者はもちろんロングボードなわけですが、これが重い! ペンギンのようによちよちと運びました。わずか3分ほどの道のりだったのにも関わらず、すでにアラフィフ、息も絶え絶え…。

みんなが揃うと、ボードを砂浜に並べて練習が始まります。サーフィンは、腹ばいになってボードに乗り、そこで立ち上がる、という動きで、難しくはありません。もちろん、陸の上では簡単にできるのですが…。

海に入ると、まだ自分で波を捕まえるなどという芸当はできるはずもないので、ボードに腹ばいになったところをインストラクターさんが波に合わせて押してくださいます。
「セーノ!」と波にサーっと乗ったところで立ち上がるのですが、これが全然立てない!

犬みたいに四つん這いになるのがせいぜいで、立ち上がろうとした瞬間に、ザッバーンと海に落っこちてしまいます。2~3本やって周りを見渡すと、ほとんどの方は立つことはできていました。が、私はまったく無理。ただ立ち上がるだけなのに! 体の衰えを感じます。

やはり体力も衰えてくるとサーフィンは無理なのか…? そう諦め気味の私にインストラクターさんたちは「なるべくたくさん波に乗りましょう」「筋肉なくてもできますよ」と、なんどもチャレンジさせてくれます。しかし、なんどやっても立ち上がれず…。

●ついに立てた!大満足の体験

10本くらい波に乗ったでしょうか、たとえ犬のようなポーズであっても、波に乗っている感覚を得ることはできました。とてもダイナミックな波との一体感。波の上を風を切って走る快感。みんながハマるのは「これか! この感覚か!」と密かに大興奮している自分がいました。

海の写真
立っているのは私ではないのですが、こんな感じで写真も撮ってもらえます

そして、ついに1度だけ、なんとかボードに立てた瞬間がありました。体感で2秒! できた! と思った瞬間に落っこちていましたが(笑)。心のなかでガッツポーズでした。

羞恥心も体力もなくなったところで体験は終了。重くなった体でまたボードを担いで坂道を上がるのはなかなか大変でしたが、憧れていたサーフィンを一度はやってみた自分が誇らしく、心は軽かったです。

●人生100年時代、やってみることに意義あり!と実感

その後、継続してサーフィンをやっているかというと、できていません。思った以上にボードが大きいこと、海へのアクセスを確保しなくてはならないこと、やはり体力的に厳しさを感じたことなどから、断念したのが本当のところです。

けれど、ヨガをやるようになったのと、ボディボードやカヌーなどのもう少し体力がなくてもできそうなマリンスポーツを検討しています。

それもこれも、やってみなければわからなかったこと。なによりも、無駄な羞恥心を捨てて挑戦できた自分に成長を感じました。

若い頃やってみたかったけど歳だから無理…そう思うことほど挑戦してみませんか? 人生100年時代、これからの50年間、後悔しなくてすむかもしれません。50代、いつやるの? 今でしょ! です。

シーナ・サーフ

 

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