●おかしいのは私?なにが正しいのかわからなくなっていった…
私は、若くして授かり婚をしたから、「子どものためにも自分がちゃんとしなきゃ!」とこのときもずっと強く思っていました。義理の両親との同居や母の急逝などの背景もあり、たしかにレスに拍車がかかるのは、ほかの夫婦よりも早かったと思います。
しかし「浮気は男の甲斐性だ」と当たり前のように言われてしまう環境で、私ばかりおかしなことを言っている変な人のような扱いをされ、夜になると布団のなかで、一人で泣く日々が続きました。私が変わらないと家族が壊れてしまうのかな…。
でもそんな私にはっきり「NO」と言ってくれたのが姉でした。
「なに言ってんの? 千夏の嫁いだ家は、歌舞伎の世界じゃあるまいし。浮気を肯定するみたいなおかしな価値観を平気で押しつけてくるなんて呆れてしまうわ。そこにいるからいけないのよ。すぐにこっちに避難してきなさい。このままじゃ、家族の前に千夏自身が壊れてしまうよ」と言われ、着の身着のまま、娘をつれて姉の家へ身を寄せることにしました。
すべての画像を見る(全4枚)自分の家庭の問題を姉の家に持ち込むのは嫌だったのですが、姉も姉の旦那さんも、ボロボロになった私を温かく迎え入れてくれました。
これは後でわかったことですが、夫の不倫相手の女性はかなり年上で、異性関係も激しい人だったようです。姉の旦那さんが浮気夫に「女と家族、どっちをとるのかハッキリしろ!」と交渉してくれたお話はまた次回。
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