片づけ極意その3:使ったら戻す

では、残り5割はなんでしょう。

それは、使ったものをすぐに戻すことです。このシンプルな作業がなかなかできないことが、片づけが滞ってしまう原因。

「時間がなくて片づけができない」というお悩み。片づけには時間が必要と思い込んでいる人が非常に多いんですね。しかしじつは、片づけに時間はいりません。

 

ハサミを使っている様子
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ハサミを例に説明してみましょう。郵便物や食品の袋など、開封作業で使った場合、このハサミはどうしていますか?

片づけが苦手な方の多くは、郵便物の内容に意識が向いてしまいます。早く中身が見たくなり、ハサミを使ったことを忘れてしまいがちです。つい、テーブルの上に放置のまま…。これでは、ものがどんどんたまったり、迷子になったり。

ここが片づけポイントです。

カットした時点でハサミの仕事は終わっています。仕事が終わっているのに帰してもらえないなんて、サービス残業しているのと同じです。

 

元の場所へ戻されたハサミ

速やかに帰る場所に戻しましょう。これにかかる時間は、わずか数秒です。長い時間は不要。これで、片づけから解放され「ハサミどこにある?」と探すこともなくなります。

 

散らかったソファ

訪問者があるからと、置きっぱなしになっているソファの上の使い終わったもの(=読み終えた新聞など)をとりあえずよけておくことも同様。始めから、決めた場所に戻しておけば、片づける手間はかかりません。

 

すっきりしたソファ

もはや片づけがいらない部屋になります。

使ったら戻す。これはだれにでもできることです。小さな子どもでもできます。身につくまでは時間がかかりますが、習慣になったら戻さないと気持ち悪くなりますよ。

 

クローゼットに戻されたコート

というわけで、先ほどの脱いだコート。「チョイ置きせず」に、ハンガーにかけて「コートの帰る場所」に「すぐ戻す」のが正解。

たった3つを実践するだけで、片づける手間と時間がなくなります。コートもシワにならないので、ものも自分も喜ぶことに。習慣にするまでは大変ですが、やることは、とてもシンプル。「片づけが面倒、苦手」を、ぜひ克服してくださいね。

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