● トライアル期間を経て里親に
すべての画像を見る(全23枚)てらおかさんに抱えられながら橋の手すりに顎をちょこんとのせる犬さん。北田家の犬も、いい感じの場所を見つけたらすぐさまアゴをのせている。
「トライアル期間は保護団体の方に『今日は外を散歩しました』とかその日の様子を報告していました。お散歩も最初の頃はブルブル震えていたけど、ゆっくり慣らすようにして、距離を少しずつ少しずつ伸ばして行って…」
保護団体から保護犬を引き取る前に“トライアル期間”という過程があります。里親希望のご家庭で実際に一緒に暮らしてみます。そしてそのお家で保護犬が安心して暮らせるか、里親と保護犬の相性などをチェックするというもの。ほとんどの保護団体が取り入れていて、私も必要だと考えます。
てらおかさんもトライアル期間を経て、里親になりました。
今ではお散歩も大好きな犬さん。てらおかさんの腕の中から降りると、元気いっぱいに走り出した。
てらおかさんは犬さんの背中を追いかけて「私はずっとお家でいられる仕事をしているので、犬ちゃんが散歩に連れて行ってくれるようになって健康になりました」と笑った。
しかしそこは“おじいちゃん犬”、張り切って歩きすぎるのも気をつけている。犬さんはおいくつなのでしょうか。
「はっきりとした年齢はわからないです。でも散歩をしていたら同じ犬種と暮らしていた方から話しかけられることがあるので、『うちの子は何歳だと思いますか?』と尋ねたら大体の方が11歳~14歳の間で答えられるので、それくらいかなぁと思っています」
てらおかさんは自宅の一室を作業部屋にしていて、そこで日々イラストを描いています。てらおかさんが定位置に座れば犬さんもあとをついて隣にきてくれました。
「引き出しが屋根になって落ち着くようです」
画材の色鉛筆が入った引き出しの下はお気に入りの場所。
「絵を描いているときもいつもそばにいてくれます。ちゃんとやってるの? って見てくれてるみたい…」