東北地方の秋の季節行事として知られる「芋煮会」。近年ニュースなどでこの言葉を聞く機会が増えましたが、「見たことがない」「実態をよく知らない」という人も多いのでは? ここではESSE読者288人に、芋煮会についてのアンケートを実施しました。
東北の秋の風物詩!「芋煮会」にまつわるアンケート
そもそも「芋煮会」とは?
農林水産省のサイト「うちの郷土料理」によると
「芋煮」はサトイモの収穫期の秋から冬によく食べられている郷土料理の一つ。「芋煮会」といって河原に鍋や材料を持込み、家族や友人などと一緒につくったり、運動会や地域行事の後などに野外でつくったりするほか、各家庭でもつくり食べられている。
とされています。
地域や家庭によって味つけや具材の種類に違いがあり、一般的に山形県はしょうゆ味、宮城県はみそ味の味つけが多いようです。
●芋煮会に参加したことがありますか?
・ある 19人
・ない 269人
今回アンケートをとった288人のうち、「ある」と答えたのは、19人。内訳は、東京都在住が7人、福島県在住、神奈川県在住、千葉県在住、愛知県在住が2人ずつ、宮城県在住、埼玉県在住、兵庫県在住、沖縄県在住が1人ずつでした。
「山形出身なので子どものころから秋のイベントと言えば芋煮会でした。神奈川に住み始めて初めて芋煮会がメジャーな行事じゃないと知りました」(神奈川県・59歳)
「宮城出身のため、20代後半に関東に引っ越すまで毎年やっていました」(千葉県・47歳)
など、東北地方出身で、現在は別の都道府県に住んでいる人がほとんどでした。
また「学生の頃に合宿で行った山形の教習所で参加しました」(東京都・35歳)といったパターンも。
●芋煮会の心温まる思い出
続いて、実際に参加した人たちに、芋煮会の思い出を教えてもらいました。
「地元が山形県。小学校のスキー大会の時、かじかんだ手で食べた芋煮は、人生でいちばん身も心もあったまるおいしさだった」(東京都・42歳)
「地元が宮城県なので、秋は芋煮会が当たり前でした。新入社員の時に同期と山へいき芋煮会をやったことがいい思い出です」(東京都・47歳)
「小学校の芋煮会では、縦割りの清掃班で、食材を持ち寄り、火を起こしてみんなで豚汁をつくったと記憶があります。校庭で食べる豚汁は最高でした」(福島県・37歳)
「学生時代、仙台に住んでおり、サークル行事で参加。山形のしょうゆ派と仙台のみそ派が一生懸命プレゼンしてくれました」(千葉県・38歳)
ただ食べておいしいというだけでなく、みんなで和気あいあいと楽しむことが芋煮会の魅力のようです。