冬の定番野菜の大根。部位を上手に使い分けると、おいしさがアップしてメニューの幅も広がります。上部、真ん中、下部の各部位ごとのベストな食べ方を知れば、「使いきれないかも…」という心配も無用! 各部位のレシピを1品ずつつくれば、大根1本を食べきれる3品を紹介します。

大根の<上部>は、甘味や食感が楽しめる炒め物がおすすめ

炒め物は余分な水分を抜くとおいしく仕上がります。キムチなど、生食を楽しむならこの部分!

●塩もみ大根と豚こまのピリ辛炒め

塩もみ大根と豚こまのピリ辛炒め
塩もみ大根と豚こまのピリ辛炒め
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歯切れのよいハリハリの食感がたまらない! 大根を塩もみして余分な水分を抜くのがおいしく仕上げるポイント。うま辛の味つけでご飯がすすみます。

【材料(4人分)】

  • 大根(上部) 300g
  • 大根の葉 30g
  • 豚こま切れ肉 300g
  • 塩 小さじ1/2
  • A[酒大さじ1 塩、コショウ各少し]
  • 片栗粉 大さじ1 
  • マイタケ 1パック
  • B[オイスターソース、ポン酢しょうゆ各大さじ2 豆板醤小さじ1~2(好みで辛さを調節)]
  • ゴマ油 大さじ1

【つくり方】

(1) 大根は皮をむいて縦半分に切り、スライサーでごく薄切りにし、塩をまぶして10分ほどおき、水気を絞る。大根の葉は小口切りにする。豚肉は大きいものがあれば食べやすく切り、Aをもみ込んで片栗粉をまぶす。マイタケはほぐす。Bは合わせておく。

(2) フライパンにゴマ油を中火で熱し(1)の豚肉をほぐして広げ入れ、焼きつけるようにしながら炒める。肉の色が変わったら、(1)のマイタケ、大根を入れて炒め合わせる。マイタケがしんなりしたら(1)の大根の葉、合わせたBを加え、汁気がなくなるまで味をからめる。

[1人分252kcal]

 

大根の<真ん中>は、やわらかさを生かして厚切りでメインおかずに

厚切りでつくりたいメインおかずに最適。下ゆでしてから使うと中まで味もしみます。

●ニンニク照り焼きブリ大根

ニンニク照り焼きブリ大根

フライパンでササッとつくれて、甘辛テリテリの香ばしさ! 厚切りにした大根はレンジで下ゆですると時間も手間も省けます。

【材料(4人分)】

  • 大根(真ん中) 600g
  • ブリ(切り身) 3切れ
  • 塩 少し
  • 片栗粉 適量
  • A[ニンニク(チューブ)5cm しょうゆ、みりん各大さじ2と1/2 酒、オイスターソース各小さじ2]
  • サラダ油 大さじ1
  • 万能ネギ(小口切り) 適量

【つくり方】

(1) 大根は皮を厚めにむいて4等分の輪切りにし、両面に格子状の切り込みを入れる。耐熱皿に並べてふんわりとラップをし、電子レンジ(600W)で8分ほど加熱し、そのまま5分ほどおく。ブリは両面に塩をふって10分おく。表面の水気をペーパータオルでふいて3~4等分に切り、片栗粉を薄くまぶす。Aは合わせておく。

(2) フライパンにサラダ油を中火で熱し、(1)のブリを並べ入れて3分焼く。上下を返してフタをし、さらに弱火で2~3分焼き、取り出す。

(3) (2)のフライパンに(1)の大根を入れ、強めの中火で両面にこんがりとした焼き色をつける。(2)を戻し入れて合わせたAを入れ、照りが出てきたらブリを取り出して器に盛る。大根にはさらに味をからめ、汁気がなくなってきたら取り出して一緒に盛る。フライパンに残ったタレをかけ、万能ネギを散らす。

[1人分303kcal]