●一日30分だけと決めて好きなことに没頭する

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コロナ禍の影響でリモートワークが増え、音を上げているのが、日中ともに過ごすことになった夫婦たちかもしれません。

最初はふたりでいることが新鮮でも、自分だけのオフタイムがなかなかとれず、イライラして自律神経を乱す人も多いのです。また、夜遅くまで仕事を抱えている人も、なかなか自分の思いどおりに時間を使うことは難しいものです。

しかし、どんなに忙しくても、自分ひとりで好きなことをする時間を、「一日30分だけ」と決めて捻出してみてください。

どんなことでも構いません。朝日の中でガーデニングに没頭する、楽器の練習をする、書をしたためる、お気に入りの雑誌をめくる、カフェでおいしいコーヒーを飲む、読書しながらアロマをたく…などなど。

30分ですから、やれることは限られますが、短い時間だからこそ手軽に毎日楽しむことができると割りきり、自分の行動パターンに組み込んでみてください。

大切なのは、その時間を意識してつくることです。

ただだらだらと過ごすのではなく、「この時間が自分の自律神経によい作用をもたらしてくれるのだ」と意識して、本当に好きなことをする30分にしましょう。本当に好きなことを探すのは、自分を発見する楽しみが伴います。

一日一度、好きなことをする時間を積極的に設けることで、なにかと乱れがちな自律神経のバランスとリズムを整えていくことができます。そして今の自分をじっくりと見据える時間にもなるのです。

ご紹介した内容を実践することで、仕事により集中できるようになるだけではなく、趣味などの幅も広がり、プライベートも充実していきます。ぜひこの機会に時間の使い方を見直してみてください。

50歳からの自律神経を整える生き方』(扶桑社刊)では、自律神経研究の第一人者である小林先生が、60代になるまでに心がけてきた習慣を一冊にまとめました。還暦や定年、子どもの独立などをゴールとして見すえて、50歳からは人生を振り返りがちになりますが、健康で前向きになって、新たなスタートラインに立てる本です。ぜひチェックしてみてくださいね。

50歳からの自律神経を整える生き方

50歳からの自律神経を整える生き方

50歳以降に訪れる、還暦や定年、子どもの独立、親の介護や死などの人生の大きな節目は、自律神経の乱れを引き起こし、バーンアウトするきっかけになることも多いそうです。自律神経の名医・小林弘幸先生が、やってきてよかった習慣や食事、運動などを中心に、ふだんから実行できること69メソッド。

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