●1位はやっぱり“最強の味!”
そして第1位は「ガリガリ君ソーダ」。さすが原点にして最強の味。もはや味の説明をしなくてもわかる逸品ですよね。暑い日に食べたくなるソーダ味は、最近では炭酸水やお酒に入れて、アレンジを楽しむという方も多いそう。
すべての画像を見る(全14枚)余談ですが、ガリガリ君は1つのフレーバーに対して、必ず3パターンのパッケージが存在しています。これは「おいしい・たのしい・うれしい」の3つのコンセプトをデザインで表現し、購入するときの選ぶ楽しさや、購入したパッケージを比べるなど話題のきっかけになればと考えてつくっているのだとか。
●懐かしさと驚き、そして季節に合った商品を次々と発売
味もパッケージもこだわりばかりの「ガリガリ君」ですが、赤城乳業がガリガリ君のフレーバー選定や味づくりなど、商品開発全般で大事にしているのは「駄菓子屋の前などで、みんなとワイワイ話しながら食べる」ような世界観。そのため、お手頃価格、かつ、親しみやすいものばかりです。
「これは、自分のためのごほうびとして食べるというよりも、『友だち同士の会話のきっかけ』になるようなコミュニケーションが生まれるアイスを目指しているからなんです。だから、大人になって食べたときに、ふと子どもの頃を思い出すような『懐かしさ』といった要素も大切にしています」(赤城乳業 マーケティング部)
しかし、段々と寒くなってきたこの時季はアイスを食べる機会もグッと減ります。食べたくなる味もさわやかなものよりもなんとなく濃いものを求めませんか? そのため、赤城乳業では、「どの時期にどんな味わいがおいしく感じられるか?」を踏まえて年間の商品スケジュールを組んでいます。
「たとえば2021年のガリガリ君40周年では、気温が上がり始める5月に人気投票で決まった『ガリガリ君うめ』を発売。うめの甘酸っぱさが季節性にぴったりとマッチしたことで、売れ行きも大変好評でした。
一方冬場の12月には、こちらも記念企画として、“ガリガリ君の従兄”というキャラ設定のもと『ソフト君伝説のプレミアムミルク』を発売。乳脂肪分12%以上のプレミアムアイスクリームグレードにし、寒い冬の時季に食べたくなる「濃厚だけどソフトな食感」の商品に仕上げました。気温が下がる秋冬にもアイス売り場を盛り上げるべく、手に取ってもらうための商品づくりや企画など工夫していますよ」