●うーちゃんと温泉へ。そこで明かした「秘密」とは…

長井マラソンは山形名物の芋煮とおにぎりを走り終えた人に配ってくれます。しばらく休むとなんとか動けるようになって、芋煮のテントに行きました。ランナー以外の人も1杯500円で販売していたので、みんなで芋煮を食べました。悶絶しそうなほどすっごくおいしかったです。

その後、家族みんなであやめ温泉に向かいました。男湯と女湯に分かれて入って、ここ最近うーちゃんとゆっくり2人で会話することもなかったことを思い出しました。露天風呂で岩風呂があってそこでは2人きりでした。

「うーちゃん、今日はどうもありがとう。応援のおかげでタイムが5分縮んだよ。うーちゃんも毎日宿題やれやれ言われて大変だけどがんばってよくやってるね。じつはね、うーちゃんがやりたいかと思ってポケットモンスター、ソード&シールドのソードの方買ってあるんだよ」

 

イラスト:温泉に入る僕とうーちゃん
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「え?」
うーちゃんが目を丸くしました。前からゲームは麻薬的に夢中になりすぎるからよくないと禁じるようなことばかり伝えていました。

「やってみたい?」
「うん」
「そしたらさ、毎日宿題終わって、晩ごはん食べて、お風呂に入って歯をみがいて、次の日学校に行く道具を準備できたら寝るまでやってもいいよ。9時までだよ」
「わかった」

 

●うーちゃんの規則正しい生活にゲーム。効果は抜群だ!

すると、その日は温泉の後、帰宅するともう夜の8時を過ぎていたのですが、すぐに学校の道具の支度をして歯をみがきました。ポケモンがしたい様子です。寝る時間までやることにしました。

本人は男の子なので、当然男の子のキャラクターを使うと思ったら女の子を選んで、名前もアルファベットで適当にmkとつけました。なんのこだわりもないようです。しかも、ゲームを進めていくと、いろいろな説明やゲーム内の人物との会話があるのですが、一切読まずにガンガン進めます。

「ちょっと読んだ方がいいよ。けっこう大事なこと言っているし、謎が解けないよ」
そう伝えるとちょっと気にする様子ですが、それでもじっくり読むようなことはまったくなく、ガンガン進めます。

とやかく言われるとつまらないだろうし、本人なりに楽しんでいればいいのかなと思いました。見ているとあれこれ口を出したくなるから画面をあまり見ないようにしました。そんな調子ですが、それから毎日宿題をさっさと終えてお風呂も言えばすぐに入ってくれます。今のところとてもいい感じです。

 

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