Q6.腐らないデッキをつくるには?

A.木製のデッキにこだわるのであれば、イペ、ウリン、セランガンバツ、イタウバなど南洋材のハードウッドを用いれば、腐朽に強いウッドデッキがつくれます。

また、最近は細かく砕いた木材を樹脂で固めたエンジニアリングウッドのデッキ材もあり、これは腐らないといわれています。比較的安価な針葉樹材を使ってウッドデッキをつくる場合には、防腐塗装を施すことが大切。また、庇(ひさし)を設けるなど設計上の工夫をするか、手間はかかりますが梅雨や降雪時にビニールシートで覆うなどの対処をすると、耐久性が向上します。

経年劣化や耐候塗料の再塗布など、自然木のデッキはとかく手間がかかります。樹脂製デッキは夏熱くなりやすいデメリットはあるものの、耐久性や美観という面で自然木を凌駕する存在です。

 

●玉木さんのアドバイス:樹脂製ならメンテナンスフリーで退色もほとんどなし!

ウッドデッキ
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建主からの要望でいちばん多いのが、「腐らないデッキにしてほしい」ということ。南洋材は今でも使いますが、色が茶からグレーになるのを嫌がる方もいます。以前に比べると、樹脂製のデッキが人気ですね。メンテナンスフリーで退色もほとんどないのが支持を集める理由でしょうね。

 

Q7.ガレージって建ぺい率に入るの?

A.住まいとは別に車庫を設ける場合、屋根と壁に囲まれた「ガレージ」は建ぺい率に算入され、固定資産税の課税対象となるので注意が必要です。

ただし、柱と屋根だけで構成される、いわゆる「カーポート」は建ぺい率の緩和措置が適用され、建ぺい率に算入されることはありません(※)。また、固定資産税についても柱と屋根だけの構造物は課税対象から外れます。

※以下の条件を満たす必要がありますが、一般的なカーポートはこれらに適応していることがほとんどです ①柱の間隔が2m以上 ②天井の高さが1m以上 ③外壁のない部分が連続して4m以上 ④1階建てであること

 

軒を大きく張り出し、車庫にした例

設計の工夫によって軒を大きく張り出し、車庫にした例。住まいの設計と並行して計画すれば、全体になじむ車庫を実現できます。

 

●玉木さんのアドバイス:ビルトインガレージの場合、シャッターの開閉のスピードを確認すべし

私のクライアントだと、建ぺい率と予算に余裕があってガレージをつくる場合は、防犯を考えて中が見えないビルトインガレージの需要がほとんどです。入り口のシャッターは開閉のスピードがメーカーや商品でまちまちですから、決める前にちゃんと開け閉めして、スピードを確認しておくといいですよ。

 

Q8.外構照明はどこに気をつけて取りつければいい?

A.庭をライトアップする場合に気をつけたいのが、植栽と地面を照らすことです。ついつい主役となる植栽ばかりライトアップしがちですが、地面に近いところから植栽を照らしただけでは、案外暗い雰囲気になってしまうのです。

それを防ぐためにも植栽の周囲の地面を上からの光でしっかり照らしましょう。また、ライトアップされた庭の眺めを楽しむためには、室内の照度を下げることも大切。ガラス窓に室内の明かりが反射して、庭が見えないということになってしまいます。

 

●教えてくれた人:玉木直人さん

一級建築士。1964年、岐阜県生まれ。GA設計事務所を主宰。東海地方を中心に活躍する建築家。敷地条件を生かし、建主の要望を実現する設計力には定評がある。とくに庭や緑を取り込むコートハウス、アウトドアリビングのある家にはファンが多い

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