●漢方治療に向いている人は?

漢方を飲む人
自分の体質に合う漢方を選択しよう
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イライラやうつ状態といったメンタルの不調、倦怠(けんたい)感、頭痛などの不定愁訴に強いのが漢方薬。東洋医学における「気・血・水」の巡りをよくし、体調を全体的に底上げします。

・効き目

薬用効果が複数配合されており、1つの薬でさまざまな症状に効果が。ただし、効き目は穏やかで、継続での服用が求められます。

・治療法

空腹時に服用。婦人科で処方してもらえます。ドラッグストアでも購入可能ですが、自分の体質や症状に合う漢方薬の見きわめが必要。

・費用感

保険適用で、1か月1000~2000円程度。市販薬だと、やや割高になる場合がほとんど。

・期間

最低でも、8~12週間ほど続けないと実感が得られないことが多い。

●おもに処方される漢方薬

・加味逍遙散(カミショウヨウサン)

血の巡りをよくして体を温めるほか、上半身の熱を冷ましてのぼせを抑制。イライラ、落ち込みなどメンタル的な症状にも効果的。

・当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)

血行をよくして、冷えや貧血を改善する効果が。体力がなくて疲れやすい、めまい、頭痛、動悸がある人にもおすすめです。

・桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)

血の流れを整え、のぼせ、肩こり、頭痛、めまい、足の冷えを改善。体力はあるけど、のぼせやすく、赤ら顔でがっちり体型の人向き。

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