スキップフロアで下階:見上げればLDKと適度な距離感が生まれる
すべての画像を見る(全16枚)この家は周囲を隣家に囲まれていることから2階にリビングのプランに。壁で囲まれたバルコニーをリビング半層上につくり、そこから採光しています。
お子さんは2人。住まい手からのリクエストは、なるべく明るい場所に子ども部屋をつくりたいとのこと。そこで、子ども部屋も、1階ではなく光の届きやすい2階に配置しました。
写真のX型柱の向こう側が半層下がった廊下になっていて、そこに2つの子ども部屋の出入り口があります。
子ども部屋の出入り口をリビングダイニングから見える位置に配置しつつ、半層下げたことで、子ども部屋とリビングの距離感をほどよく調整しました。
子ども部屋へは、LDKを見上げる高さの廊下を通って出入り。その際は、LDKにいる家族とのつながりを感じることができます。
スキップフロアで上階:思春期の子どもたちをそれとなく把握
こちらの家は「スキップフロアの家にあこがれています」という住まい手の希望を形にした家です。
2人の子どもの部屋は3階に配置。ダイニングを通過して折り返して、階段を登る先に子ども部屋をつくりました。
思春期の子どもたちの部屋の行き来を、家族がそれとなく把握できるようになっています。
子ども部屋は最上階で採光条件がよいので、体内時間がズレた中高生が、日光でリセットするのにもぴったり。
子ども部屋は少し先のことも考えてプランを!
以上、5つの事例を紹介してきました。子どもが小さい時期は、個室は不要かもしれません。しかし、受験期には個室が必要になります。さらに、子どもが巣立ったあとには、夫婦のための趣味室にするかもしれないですし、親や自身の介護部屋になる可能性も。
家づくりを始めると、こうした課題が明らかになって、具体的に考えをまとめることが必要になるものです。
子ども部屋のあり方に正解はありません。家族それぞれの考え方や、将来家族の構成が変わることも考えながら決めることが重要です。「どんな子ども部屋にしたいか?」「将来どんなふうに使いたいか?」と、少し先を見通しながら検討してみてください。