●異なっているのは“磁力”の強さ

エレキバンの種類
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アイデアと努力、そして想いがつまった「エレキバン」ですが、現在は絆創膏のように貼るタイプ4種類のほかにも、下着にはさむだけで使えるタイプや、足裏バンドなど展開されています。

「貼るタイプは、大きさなど基本的に変わりませんが、数字が大きくなるにつれて、磁力の強さが異なっています。そのため、コリの重さに合わせて磁力の強さを選んでいただくのがオススメですね。しかし、磁石との相性もあるので、磁気酔いをしないためにも、最初は80から試してみてください」

ほかにも、磁石の形が80&130は、円柱。MAX200は円錐という大きな違いがあります。これは、MAX200の方がより深部に磁気が届くように設計されたからなのだとか。

なんだか磁力が強い方が効きそうですよね。そこで、200以上の数値を出すことができないのか尋ねてみると、「JIS規格で決められている家庭用磁気治療器のMAXの数値が200なんです…」という答えが。それゆえに商品も“MAX”200と名づけられています。

●ママ向けの商材はこだわりがぎゅっとつまっている

エレキバンの種類
ピンクのパッケージが「ピップエレキバン for mama」

そして、ピンクのかわいらしいパッケージが特長の「ピップエレキバン for mama」は、その名の通りママのうれしいがつまった商品。磁力は「MAX200」と同等ですが、それにはある理由があります。

生活スタイルの変化は肩こりが強くなるポイントです。そのため出産も大きなターニングポイントで、子どもを抱っこしたり…どうしてもコリが増えるんですね。あとは、子育てでマッサージに行く時間もとれないという方もいらっしゃるかと思うので、高い磁力のものになってます」

では、MAX200でいいのでは…? と、ふと思ってしまうのですが、そこはアイデアマンのピップ。子どもとの暮らしを考えて、あえて磁石を“ベージュ”色に変えました。

抱っこしたときに、肌色以外のものがついてるとお子さんが気にすると思うので、磁石の色を目立ちにくい色にしました。また、誤って口にしてしまうと大変なので、幼児が開けにくいように、パッケージはあけくちを底にしてロックできるようなものにしてます」

そのほかにも、薬剤は使用せずにニオイもしないので、ママはもちろん、妊婦さんでも安心して使うことができます。(妊娠初期の不安定期、または出産直後の方は、医師にご相談のうえご使用ください)

●意外と知られていない「使い方」

ここまでこだわりがつまっているならぜひ使ってみたい…! と思う方も多いはず。しかし、意外とわからないのがその使い方。じつは、「絆創膏だから頻繁に交換する」というのはもったいないことをしているんです。

肩を触る男性

「効果の出始めは人によって差があるのですが、貼ってすぐというものではありません。だから1日ではがしてしまうと、効果が出る前なのでもったいないんです…。ぜひ2日以上は貼り続けてほしいですね。衛生的なことを気にされる方もいらっしゃるかと思いますが、通常の絆創膏よりも、通気性や伸縮性がよく、濡れても問題ない設計なのでご安心を」

ちなみにメーカーとしては、貼り続ける期間は2~5日を推奨しているのだとか。そして、もう1つ意外と知られていないのが、貼る「枚数」。なんとなく、コリの部分に1枚だけ貼ればいいと思っていませんか…?

「1枚しか貼られない方も多いのですが、じつは複数枚貼った方が効果があるんです。効果を感じてもらいやすいのは、疲れたときに自分の指で押して気持ちいいところに1枚。そして、その周辺に何枚か貼るのが効果的です」

貼り方
松浦さんおすすめの貼り方は「リンパが流れる鎖骨の下」。ほかにもサイトではおすすめの貼り方を紹介しています。(写真提供/ピップ)

「よく聞かれますが、『正しい貼り方』というものはありません。もちろん医療機器なので、コリの症状がある部分に貼ってもらえれば、首から下なら、ご自身のコリが気になる箇所に何枚貼っても大丈夫ですよ。磁石も永久磁石なので、使用期限といったものもとくにありません。手軽に使えるのでぜひまずは試していただけるとうれしいですね」

たくさんの想いとアイデアがつまった「ピップエレキバン」。なかなか0にすることはできない“コリ”だからこそ、これからも上手につき合っていくことが大切になってきます。手軽に使用できるので、ぜひ機会があればためしてみてくださいね。

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