4.扉つきとなしの割合は適切か?
すべての画像を見る(全9枚)「収納」のタイプは、大きく分けて2種類あることをご存じでしょうか。
ひとつは扉や引き出しがついた「隠す収納」、そしてもうひとつは扉や引き出しがない「見せる収納」です。
扉がついた「隠す収納」は、視覚的雑多感をなくすことができる一方で、「開けてから取り出す」「開けてからしまう」など、ものの出し入れが2つのアクションになるので、少し不便になりがちです。
扉がなく、「見せる収納」は、「取り出す」「しまう」など、ものの出し入れが1つのアクションで完了するので、とても便利な一方で、視覚的雑多感が出てしまいがちです。
そこで、この2つの「収納タイプ」の割合が、住まいを計画するうえで重要になってきます。
一般的に、インテリア性を重視して、スッキリした空間にするには「持ち物の80%を隠し、20%は見せる」ようにします。つまり「収納」の8割は扉つきの「隠す収納」を、残りの2割の「収納」は扉のない「見せる収納」にします。
このように「収納タイプ」の割合を調節することで、視覚的な雑多感を減らしながらも取り出しやすい「収納計画」が実現します。
「収納」は住まいを計画するうえで、もっとも難しいもののひとつです。しっかり計画する、または収納スペースの見直しなどをして、片づきやすい住まいを実現してください。