●きりかえ方(6) 「こんな小さな子に言ってもわからない」はNG

子どもと対話
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うまくおしゃべりができない小さい子が相手であっても、こうした対話はとても効果的です。「まだそんな言葉もわからないうちに言っても、わからないのでは?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

泣きやまない赤ちゃんに「いまからミルクをつくってくるから、待っていてね」と声をかけ続ければ、赤ちゃんは次第に意味を理解していきます。どんなに小さい子であっても、ひとりの人間として扱って、対話を繰り返していけば、意思疎通は可能だと私は思っています

だから、あなたがイライラしたときは、相手がどんなに小さな子どもであっても、「どんな理由でイライラしているのか」を伝えることが肝心です。

 

●きりかえ方(7) 子どもを叱るときはルールを明確にして

また、自分自身が子どもを叱ったり、不満を伝えたりする際は、「やってはいけないことのルール」「やるべきことのルール」などを明確にしましょう。

たとえば、「ゲームをやりすぎ! もうやめなさい!」と抽象的に怒っても、子どもはどのくらいが「やりすぎ」なのかがわかりません。

「最近、ゲームばっかりやっているみたいだから、ゲームをやる時間は一日1時間にしようね」とルール化しましょう。

同様に「ちっとも勉強しないじゃない!」と怒るのではなく、「これから毎日、プリントを10枚やろうか」と具体的な目標値を伝えてみるのです

「だらしない恰好じゃなくて、ちゃんとして!」と伝えても、“ちゃんとした服装”が子どもはよくわかっていないのかもしれません。

「靴下をちゃんとはこうね」「シャツのボタンをしめようね」など、具体的に伝えることで子どもはきちんと理解します。

「子どもだから言っても無駄」と放棄するのではなく、ぜひ対話を続けてくださいね。

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