友人とタッグを組んで新事業を立ち上げ。経営も順調!

しわく堂
しわく堂事務所。もとは倉庫だった建物を使っています
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高校時代の友人・関大樹さん、関さんの大学時代の友人・入谷洋平さんと3人で建築デザインを中心に、香川県三豊市内で会社を起こした平宅さん。

「建築デザインだけではなく、この地域での暮らしを豊かにするための企画やPRまで含めた仕事をしたい」という平宅さんのコンセプトに共感した仲間が集まり起業することになったのです。

会社名は「しわく堂」。古くからこの地域の神社仏閣をつくっていた塩飽(しわく)大工に由来した社名です。「仕事をするうえで大切にしたのは、なんといっても人とのつながり。さまざまな経験を積み、スキルを持った人が、友達の友達、そのまた友達とどんどんつながって、仕事の依頼につながっていくのです」と平宅さん。

 

事務所内で打ち合わせ

3人はいずれも香川県出身で、大学も建築系の学部を専攻。しかしひとに建築系とはいえ、さまざまな分野があります。しわく堂ではおのおのが得意な分野を生かした業務を担当。

平宅さんは設計、企画、マーケティング、プロモーション、関さんは設計、既存住宅現況検査技術、入谷さんは建築施工監理とグラフィックデザインという具合。これが既存の枠組みにとらわれない業務に横断的に取り組むポイントかもしれません。

現在は新築住宅、リノベーションなどの設計・施工監理とともに、地域のプロジェクト「瀬戸内暮らしの大学」に参画したり、子どもを連れてゆっくりとおしゃべりやランチを楽しめる場所としてのおにぎりカフェ「おむすび座」をつくったり…。

「おむすび座には遠方からも来店してくれるんです。地域に居場所をつくるのもぼくたちの大事な仕事」(平宅さん)

農家仕様の住宅を現代的にリノベーションし、仕事も順調。平宅さんの移住後の暮らしが充実していることは言うまでもありません。

 

カフェ「おむすび座」とメンバー

事務所の隣で営業するおにぎりカフェ「おむすび座」の前で。右から平宅さん、入谷さん、関さん。おむすび座で提供するおむすびやおかずなどの料理は、地元の女性たちがつくっているそうです。

しわく堂は現在は3人に加え、スタッフが2人。5人でさまざまな仕事に対応しているそう。しわく堂やおむすび座ができたことで、商業地やオフィス街ではない場所で新しい雇用が生み出されています。

 

この家のデータ&使われている素材と設備

リノベーション面積/189.73㎡(57.49坪)
1階/157.72㎡(47.79坪)
2階/32.01㎡(9.70坪)
用途地域/無指定
建ぺい率/無指定
容積率/無指定
構造/木造軸組工法

素材
[外部仕上げ]
屋根/桟瓦葺き、一部セメント瓦葺き
外壁/杉目板張
[内部仕上げ]
床/檜、磁器質タイル、長尺シート、ロールカーペット
壁/塗装、ラワンベニヤ、クロス 天井/ラワンベニヤ、塗装

設備
厨房機器:オリジナル
衛生機器:パナソニック、Tfolm、LIXIL、TOTO
窓・サッシ:LIXIL

設計/平宅正人(しわく堂)

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