間取り図と外観、周囲の環境について
すべての画像を見る(全24枚)900㎡を超える敷地に建つのは、400㎡近い平屋建て。東側からガレージ、LDK、寝室と水回りにあてた箱を3つ並べて、箱同士の間には中庭やテラスなどの外部をはさんで通路でつないでいます。
特徴的なのは、ガレージやリビングなどの要所に、壁一面のフィックス窓を配置していること。そのため、家のいたるところからリビングやガレージに収めたクルマが見えるようになっています。
「ガレージ、リビング、寝室というゾーンの配置は、奥に行くほどよりプライベートな空間になることを考えました」と山縣さん。クルマやバイクの仲間を招くことが多いという、Sさんの話から考えたゾーニングなのだそう。
シンボルツリーのモミジを中心とした植栽が目を楽しませる「中庭1」(上図面を参照)の様子。植栽のデザインは造園家の徳光充子さんによるものです。
思い立ったらすぐに走り出せるのがうれしい!
8台のキャパシティがあるガレージは、レストア中のクルマなどの空席が2台分あり、取材した日は6台が収められていました。背後は壁一面の収納で、趣味の道具や友人をもてなすための冷蔵庫などが収められています。
ガレージの一角にはドライブシミュレーターも。サーキットを走るSさんいわく「タイヤやオイルなどの消耗品を考えると、シミュレーターのほうが安上がりです」とのこと。
そばにはアウトドア用のテーブルとチェアのセットもあり、ここで仲間と談笑することもできます。
年に4回はサーキットを走らせるというポルシェ(写真左)。
愛車のギャラリー空間やオートバイ専用のガレージも!
LDKと寝室があるブロックをつなぐ通路は、サーキットや海外を走る、Sさんと愛車の写真などが飾られるギャラリー空間に。
玄関脇にはオートバイ専用のガレージが。「無線機で仲間と会話しながら走れるバイクはクルマよりずっと楽しい」とSさん。
5台あるオートバイはその性格によって用途を使い分けているのだそう。
広いキッチンなので食事はふたりでつくります
キッチンからLDを見たところ。「キッチンからもリビングやガレージのクルマが見えて、調理や後片づけも楽しくできます」とパートナーのHさん。Sさん同様クルマ好きだけに、好みのポイントも一緒です。
「私よりSさんのほうが料理上手だから、つくってもらうことも多いんですよ」とHさん。ふたりでキッチンに立って、その日にあったことなどを話しながら料理する時間が、いちばん好きなのだそう。
キッチン裏にあるパントリー。写真の右側は中央にあるキッチンへのハッチ。「重い鍋をパントリーからキッチンに持っていくときなどにとても便利です」(Hさん)。
キッチンはLIXIL製のものを採用。コンロの前にはガラスの仕切りが入っています。