テレビ回りをすっきりさせたいという理由で、壁かけにする人が増えています。しかし、事前に設計者や工事担当者に相談しておかないと、コードの取り回しやAV機器を置く場所に苦労することも。また、テレビが固定されるので、将来の模様替えにも影響が。家を建てて2年になる日刊住まいライターは、実際に採用しておおむね満足しています。よかったと思うことと注意点を紹介。
すべての画像を見る(全6枚)壁かけテレビなら地震でも倒れず、子どものいたずらも防げる
筆者は、地元の工務店で家を建てて2年になります。家を建てるとき、リビングのテレビは壁かけにしようと決め、65インチのテレビを設置しました。実際に住んでみて、壁かけテレビにしてよかったなと思うことが4つあります。
まず、地震が起きても倒れないという点です。この2年の間に、震度5強と震度6弱という大きな地震に2度遭遇しました。しかし、倒れることはありませんでした。
近くに住んでいる実家では、置き型だったので倒れて画面が割れていまいました。倒れた際に人が下にいたら大変なことに。新しい家に住む前までは思いもしませんでしたが、安全面から考えても、壁かけにしてよかったと思っています。
2つ目は、高い位置でテレビを壁かけにすれば、小さな子どもにいたずらされにくいことです。手に届くような位置にあると、子どもがオモチャでたたいたりすることも。実際、実家のテレビを子どもがオモチャでたたいて、割ってしまったことがあります。
3つ目は、テレビの角度が簡単に変えられること。わが家の場合、テレビはダイニングから見ると斜めの位置にあるのですが、サッとテレビの角度を変えることができ、観やすくなります。置き型で重いテレビを動かすより、断然ラク。
そして4つ目。これは言わずもがなですが、部屋におしゃれ感が出て、すっきりとした印象になります。友人が家に来ると「テレビ壁かけなんだ〜。おしゃれだね」と言われます。
配線計画やコンセントの数は、事前に工務店に相談を!
壁かけテレビを採用するにあたっては、配線計画が重要になります。せっかく壁かけにしたのにテレビやビデオなどの配線が丸見えでは台なしです。
筆者の場合、事前に工務店にテレビは壁かけにしたいと伝えました。設計の段階で配線の配管や壁の穴の位置を決め、取りつける場所に下地を入れてもらわなければいけないからです。
さらに配線だけでなく、コンセントやLANケーブルジャック、テレビ線なども何個必要かを、自分の置きたい機器から考えて伝えました。
筆者は、壁かけテレビの下にテレビ台を置きましたが、置きたくないという方は、AV機器を置く壁かけ棚や、ニッチも造作で予定してもらうといいかもしれません。