結婚3年目で見えた夫の成長。夫婦の関係性に変化

結婚3年目で、二人に新たな関係性ができたと言います。

●これまで会社勤めが10日も続かなかった夫が、妻を支えるために入金

西出光
光さん
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ーーお互い夫婦でありながら、それぞれが働いて自立した生活を送っていますが、夫婦として家計の共有はしたりしているのでしょうか?

弥加 二人の将来のためにお金を貯めようって決めたのは最近のことです。それまでは私の方が稼いで、なんとかやっていこうというバランスでやっていましたが、じつは最近、私が愛着障害などの症状により寝込むことが多く、働くことに支障が出てしまって…。このままだとまずいなあと思っていたところに、光くんが二人の口座に多めにお金を入れてくれたのです。
「これから、好きに過ごせるようにするよ」って、すごく頼もしい言葉をくれました。

――それは弥加さんが相談をしたのではなく、光さんが自主的にやられたんですか?

 そうですね。弥加さんにはつらい思いをしてほしくなくて、自分ができることをやろうと思いました。まだ始まったばかりなので、今後どのくらいの金額を固定で入れていこうとか考えているところですが…。
今、僕は訪問介護関係の仕事をしています。以前よりも収入が増えてきたので、ようやく弥加さんのためにお金を入れられるようになりました。

弥加 光くんはとてもやわらかい性格で、どちらかというと養われる気質だったのに、今回予想をこえた行動をとってくれたことが衝撃でした。結婚当初は1日ゲームをして過ごしたり、仕事をしても10日間も続かなかったり、支払いを滞納したりしていたのに、今はとても頼もしくなって、口座にお金を入れてくれたことに驚きました。

 今回お金を入れたのは自分のためでもあります。僕の今の理想は、妻である弥加さんが過ごしたいように過ごすことです。今、僕はとくに遊ぶ友達もいないし、贅沢もしない。だから、家賃や光熱費の引き落としの分さえ残っていればいい。それ以外のお金はすべて弥加さんとの口座に振り込むことにしました。

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●夫は外で仕事、私は家のことをやる。同じ家に住むことに

今、夫の方が頼りがいが出てきて、私が住みやすい部屋を選んでくれ、さらに家賃と光熱費を払い、私は食費を払うという分担ができるようになりました。

その理由の一つは、夫が天職を見つけられてしっかり仕事が続いているからです。それは訪問介護ヘルパーの仕事。出会った当初「1対1で人といられる空間での仕事なら続いた」と言っていた夫の言葉、そして人の話を聞くことが上手いので、これらの要素からできそうな仕事を探した末のひとつが介護ヘルパーの仕事でした。ほかには心理士、カウンセラーなどが浮かびましたが、資格取得期間が最も短いものがヘルパーだったので、まずはこの仕事をすることになり、数年続きました。

西出夫妻
会う時間は少なくても、仲良くできる工夫をしている2人

夫はADHD気質で抜けが多いのですが、「時間が決まっているシフト」なら遅刻せず行けるのです。ここも強みだと思いました。ちなみに、毎月、毎週、勤務時間が変動するシフトだと抜けが多く忘れてしまいますので要注意です。

そして同じ場所に住むようになった理由は、やはり夫ひとりでは家事全般、自宅のゴミ捨てすらおぼつかないからです。食器も洗えずためてしまい、カビが生えます。冷蔵庫にあるナマモノも捨てないので大変なことになっています。

たくさん働いてほぼ家にいない状態、でもたまに帰ってくると盛大に汚してしまう自分の性質、ここで「さやかさん、家にいてくれませんか」と夫に相談されたのです。

掃除が趣味である私が家にいれば自然ときれいにしていくので部屋が汚れません。そして今は夫が夜勤に入っていてほぼ帰ってこないため、実質私が一人で作業もできます。

これを機に私は稼ぐことより、たとえ家計が一時的に赤字でも本当にやりたい仕事、やるべき仕事をすることにしました。そして黒字になったとき、また夫を物理的にも支えようと思っています。

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現在、Youtubeやtiktokなどの活動にますます注目が集まっている弥加さんと光さん。今後の動向にも目が離せません。ESSEonlineでも、引き続き2人の声をレポートしていきます。