青空をひとり占め!バルコニーとつながる「ハイサイドライト」
すべての画像を見る(全8枚)こちらはLDKに隣接する、屋上バルコニーの窓から採光した例です。バルコニーには高めの壁を立てて、隣家からの視線をカット。周囲の目を気にせずにくつろげる、アウトドアリビングとしても使われています。
この壁を設けたことにより、窓からは周辺の建物は見えません。LDKから見えるのは青空だけ。まるで、青空をひとり占めしているような気分に浸れるのです。
通常、ハイサイドライト(高窓)は、上部から光をとるだけで、外に出ることはかないません。でもこの例は、まさに「外に出られるハイサイドライト」です。
目線よりちょっと低めに、庭の緑だけが見える「地窓」
1階リビングで庭に開く窓の例です。じつは庭の向こうには2階建ての工場があります。
工場の建物が見えないように、こちらの窓は高さを低めにして自分の庭の緑だけが見えるようにしています。庭にあるわき水の池を楽しむための窓です。
庭の桜だけを取り込む「四季を感じる窓」
これは庭にある1本の桜の木だけを見るためにつくった窓です。隣はこれから販売される分譲地。うかつに窓をつくると、あとから完成する隣家から、丸見えになる恐れがあります。
そこで庭にある桜の木にだけ向けた窓をつくりました。桜、若葉、紅葉と、四季を感じることのできる窓。夏は強い日差しもさえぎってくれます。
通行人の身長から考えた高めの「ピクチャーウィンドウ」
これは1階リビングの窓です。隣地にある桜を取り込みたいのですが、外の道路から見られないように、窓の位置を高くしました。
外の歩行者の身長より上に窓を開けることで、プライバシーを確保しています。
緑豊かな景色を全面に取り入れる「連続掃き出し窓」
こちらはあまり周囲の視線を、気にしなくてもいい郊外の家の例です。周囲に広がる緑豊かな景色を、全面的に取り入れました。窓の外にデッキを巡らし、一部目隠し壁を立てることで、丸見え感をやわらげています。
よい建築は窓のあり方や、自然光の取り入れ方で決まります。とくに住宅建築では、商業建築と違い、人工光ではなくて自然光が重要です。
窓の外の貴重な緑や空、そして景色をできるだけ生かした家づくりをしてみましょう。家で過ごす時間が増えたコロナ禍の時代でも、一日の時間の移ろいや季節を感じることができます。