骨太なドラマづくりに定評がある日曜劇場で、主演を務める綾野剛さん。役づくりのために初めて本格的に取り組んだサッカーのこと、作品との向き合い方などについて語ってくださいました。
綾野剛さんインタビュー「主役をいただいたときは、毎回驚きと緊張でいっぱいです」
「すみません、声がかれていて…聞き取りにくくないですか? 昨日ちょうど試合のシーンの撮影があって、大声をはり上げていたら、こうなってしまって(苦笑)」
そんな気づかいの言葉からスタートしたこの日のインタビュー。今回、綾野さんが日曜劇場『オールドルーキー』で演じるのは、元サッカー日本代表選手・新町亮太郎。所属チームが解散となり、サッカー選手という肩書を失った新町の、“第二の人生”を描きます。
「お声がけいただいたときは、『僕で大丈夫ですか?』と素直に驚きました。主役のお話をいただいたときは、毎回驚きと緊張でいっぱいになります。どれだけ作品を経験しても、前回の経験が生きることはほとんどないので。鮮度の高い状態で入っていけるのはいいことだけれど、一方で自分はこの作品のためにアップデートできているんだろうか、と不安になるんです。だから、求めていただいたことに応えるために、しっかりと準備する。それが僕たちの仕事だと思っています」
●自分は臆病な人間だから、実直に準備を重ねるしかない
今回、最優先で準備したのは、サッカーのスキル。普段からトレーニングはしているものの、本格的なスポーツは久しぶりだそう。
「2月の終わりから、元サッカー日本代表選手の大久保嘉人さんにご指導いただき、週に2、3回、3時間の練習を2か月以上、1回に600本シュートを打つこともあり、嘉人さんに『プロでもここまでやらないよ!』と言われてしまったほどです」
ストイックぶりに驚いていると、「そんな立派なものではないです」と綾野さんは笑います。
「僕はただただ臆病だから。心配性だから、練習して準備するしかないんですよ。自分にこの役を求めてくださった方たちと、毎回毎回『必ずできるようになるから!』と信じてくださった嘉人さんに応えたくて。ただそれだけなんです」
それだけ準備したサッカーのシーンには、絶対的な自信があると言います。
「豪華なゲストも出演しますし、見ごたえ満載なので、ぜひ楽しみにしてください!」
発売中のESSE8月号では、ほかにもスポーツと芝居の違いや、サッカーのトレーニング中のエピソードなども。ぜひ手にとってみてくださいね。