国家権力をわがものにしようとする巨悪に立ち向かうアウトロー集団・アバランチ。彼らの壮絶な戦いを描くアクション満載の衝撃作『アバランチ』が、話題を集めています。主人公の羽生誠一を演じているのは、研ぎ澄まされた感性と、作品に対する惜しみない探究心で、唯一無二の存在感を放つ綾野剛さん。この作品の新しい試みに並々ならぬ思いで挑んでいます。
「現場でもっとも大事にしている“熱狂の力”を、観ている人にも伝えたい」
「『もう一度、信じてみないか、正義の力ってやつを』という羽生のセリフがありますが、僕たちが現場でもっとも大切にしているのは、“熱狂の力”。この現場には、とてつもない熱狂があります。僕たちがつくり出そうとしている新しいカタチの作品が、3年後、5年後のエンターテインメント界に浸透しているように、今こそスタッフ、キャストの皆さんと手と手を合わせて熱狂するときだと思っています。その熱狂が観ている人にも伝わるように、日々、試行錯誤しています」
●アバランチの全貌が明らかに!
これまで謎に包まれていたアバランチですが、メンバーの経歴とともに、ようやく全貌が見えてきました。羽生は、元警視庁公安部外事三課の刑事で、テロ事件の捜査中に内通者の裏ぎりによって、爆発に巻き込まれ、信頼する上司の藤田高志(駿河太郎)を亡くしてしまいました。自責の念とともに警察を辞めた羽生でしたが、その後、当時警備局長で今は内閣官房副長官の大山健吾(渡部篤郎)が仕組んだ偽装テロだったことを知ります。
羽生にその真相を告げたのは、藤田の婚約者で内閣情報調査室に所属していた山守美智代(木村佳乃)。アバランチのリーダーで、現在は大山によって警視庁内の閑職に追いやられています。こうして、山守に誘われた羽生は、アバランチのメンバーになったのです。
●登場人物たちの感情がリアル
「台本を読んで感じたのは、物語に縦軸がしっかり本通っているということ、そして、登場人物たちが作品のなかでリアルに生きていることです。言葉ばかりが先行していくのではなく、感情でつないでいる台本だと思いました。俳優は一見、言葉をなりわいにしている職業だと思われがちですが、感情をなりわいにしている職業なんだと、あらためて実感しました」
●令和の新しいヒーロー像。自らの正義が問われる
アバランチのメンバーは、羽生と山守のほか、山守の部下で元捜査一課の刑事・西城英輔(福士蒼汰)、天才ハッカーの牧原大志(千葉雄大)、元自衛官の明石リナ(高橋メアリージュン)、元警視庁爆弾処理班の打本鉄治(田中要次)。それぞれの正義感を胸に、巨悪に立ち向かっていく姿は、まさに令和の新たなヒーロー像を体現しています。
「現場は、毎日楽しいです。撮影でみんなと会うとすごく元気をもらえるので、大切に作品を紡いでいければと思っています」
果たして、アバランチと大山との戦いの結末は? 彼らの目撃者になることで、自らの正義を問われる作品です。
『アバランチ』
毎週月曜 夜10時
フジ=カンテレ系 全国ネット放送中
公式サイト