土間スペースを「魅せる」場所に

玄関の夜の様子
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土間スペースのアプローチ側をガラス窓で開放的にすることで、道路側に「土間スペースを魅せる」楽しみも生まれます。

 

夜の植栽の様子

とくに夕方以降あたりが暗くなってからは、明かりの灯った土間スペースが、アプローチの木々の葉っぱごしに見えてくる感じになります。

 

夜の玄関回り

こうした開放感ある玄関回りにすることで、通りを行き交うご近所さんも、親しみと温かみを感じてくれます。もちろん住まい手にとっては、「おかえり!」と家に迎えられる感じあって、ホッと心温まるものです。

 

格子戸を閉めた様子

玄関土間とリビングの間には、ルーバーの入った格子引き戸が。土間スペースを外に見せつつ、必要なときは、リビングのプライバシーは守ることができます。

 

土間スペース

広めの土間スペースは、ご近所さんとちょっと立ち話したり、スツールなど置いて座りながらお茶したりと、気軽な応接空間としても利用できます。

 

格子戸を開けた状態

その際も、玄関土間とリビングの間の格子引き戸を閉めれば、来客に家の中を見られることはありません。

 

格子戸を閉めて、ルーバーの角度を変えた状態

ちなみに、格子引き戸に組み込まれたルーバーは、角度が自在に調整可能。通風しながら視線はコントロールすることができます。

 

玄関の考え方次第で、住まいの雰囲気が変わる

広い玄関土間

リビング、ダイニング、キッチンなどといった、いわば家の主役級のスペースを狭くしてまで、玄関を広くするというプランにするのは、勇気のいることです。

しかし、この事例のように、玄関を主役のスペースとつなげることで特別なシーンがつくれるのなら、玄関にゆとりのスペースを振り分ける価値も生まれるのではないでしょうか。

どちらが有効かは敷地条件や住まい手の好み・暮らし方によりケースバイケース。玄関の考え方次第で住まいの雰囲気も大きく変わります。

家づくりにはいろいろな考え方があるから、いろいろな家が生まれる。それが楽しいところであり、家づくりの醍醐味なのではないでしょうか。

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