●校長や教育委員会にマイクラの導入を頼んでほしい

鈴木寛先生
鈴木寛先生
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いまの小中学生の親といえば、プログラミングを学ぶ機会がなかった人のほうが多い30~40代が中心で、「遊びを通してプログラミングを学ぶ」と聞いてもピンとこない世代。根本的に意識を変えていかなければいけないのかもしれません。

「ですからある意味、親の意識改革なんです。子どもがマイクラをやっている姿を見て、ゲームをやっていると思わないところから始めてもらわないといけない。そもそもゲーム自体ダメなことではないんですけどね。親の世代には『勉強とは勉めて強いる辛いもの』『嫌なことに耐えるべき』といった思い込みがあるので、学ぶことはじつは楽しいことなんだというのを親がわからないといけません。実際、学習効果はエデュテイメント(楽しみながら学ぶことを目的としたコンテンツ)が一番高いですからね」

「意識改革ができたら、ぜひとも親が集まって学校や教育委員会にマイクラの導入を提案してほしい」と鈴木先生は言います。

「学校関係者は『いつも保護者から文句ばかり言われている』という感覚を持っていると思うので、『やめてください』じゃなくて『やってください』というポジティブな提案を持っていったら、身構えている分、喜んでくれるはず。『渋谷区と差がついちゃうでしょ!』と保護者が強く申し入れれば動いてくれるんじゃないですかね(笑)。もちろん反対する保護者も出てくると思うので、そのときは反対する保護者を保護者が説得する。そこまですれば、教育関係者は大喜びで導入を検討してくれると思いますよ」