食事や天然温泉…すべてが最高のひとときに

●地上17階。大都会の天然温泉が極楽すぎる

次に案内されたのは、客室フロアの各階に設けられている「お茶の間ラウンジ」。

お茶の間ラウンジ
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こちらは、24時間利用可能な共有スペースで、テーブルやソファ、デスクのほか、セルフサービスの軽食や飲み物などがあり、ゆっくりお茶を飲んだり、本を読んだり、居間のように使うことができます。

おいしいお茶と日本橋の老舗の和菓子をいただく間、「最上階の天然温泉は夜通しで入浴できます。時間があれば、朝稽古など江戸情緒を感じる催しもおすすめですよ」と、スタッフが館内での過ごし方を教えてくれました。

優雅なひととき

温泉にはもちろん入りたいし、アクティビティも挑戦してみたい! アラフィフは欲張り世代。せっかくなので、ここでしかできない体験を申し込むことにしました。

その後、チェックインのためいよいよ客室へ

1フロア6室なので館内はとても静かで、おこもり感満点です。客室のインテリアは、伝統的な建築様式を大切にした和モダン。自然素材を生かした調度品や、畳に合わせた低めのソファなど、細部にこだわりつつもゆったりとくつろげる雰囲気に満ち溢れています。

客室

障子を開けると、外観の麻の葉の柄が畳に映し出されるのも心憎い演出。

「若い頃は和のよさってなかなかわからなかったけど、この年になると染みるねえ」
「本当。これが求めていた非日常よね…」と、しみじみ語り合う私たち。

昼の温泉
お昼の温泉はこんな感じ(写真提供/星のや東京)

「日が暮れる前に温泉に行ってみませんか?」。Oさんに誘われ、さっそくエレベーターで最上階の温泉へGO! じつは温泉ソムリエの資格を取るほど温泉好きの私ですが、こんな都会でこんな高さの温泉は初体験。

夜の温泉
夜はまた違った景色が楽しめます(写真提供/星のや東京)

内風呂から露天風呂まではひと続きになっており、見上げた先には東京の空が。気持ちよい風を感じていると、ここがオフィス街だなんて信じられません。
「あ~~~極楽! 最高!!」

ちなみに、美肌づくりに勤しみたい人には、温泉と同じフロアにスパも用意されていますよ。

●まるで芸術品!五感が刺激される世界最高峰の夕食

夕食前の2人

目に入るものすべてがスタイリッシュな『星のや東京』ですが、その真骨頂といえるのがダイニングルームでの夕食(要予約)。現在は「Nipponキュイジーヌ ~発酵~」というテーマで、免疫力を高めると言われる日本古来の発酵食品と、フレンチの技法を融合した独創的なコース料理がいただけます。

総料理長は「ボキューズ・ドール国際料理コンクール」で最年少優勝を果たした浜田統之さん。食通の間ではつとに知られた名シェフであり、期待しかありません!

夕食

そのときどきのいちばんいい食材を用いるという言葉通り、素材の鮮度はもちろんのこと、料理のひとつひとつが繊細で美しい! たとえば「五つの意思」と名づけられたアミューズブーシュは、塩味、酸味、辛味などの「五味」が小さな料理につめ込まれ、口にするたびに「これはなんの食材? 味つけはなに…?」と新鮮な驚きに包まれます。

豪華な料理

ダイニングは地下1階にあり、窓がない分、料理に集中できるのもいい点。本格的なフレンチフルコースはきついかなというアラフィフ女性にも無理のないボリューム感で、最初から最後まで感動しっぱなしのディナーでした。