●血圧計はどのようなものを選んだらいい?
最近は家電量販店などでいろんなタイプの血圧計が売られていますが、どれを選んだらいいか迷ってしまいます。
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「血圧計はできれば手首ではなく、腕に巻くタイプが正確な数値が出やすくおすすめです。ただ、測り方を間違えると正しい数値が出ませんから、運動後は控えて、心と身体が落ち着いた状態で測りましょう。寒い場所では血圧が高くなるので、適温の室内でイスに座ってリラックスした状態がいいでしょう。気を付けることとしては、血圧計のカフの中心を心臓の位置と同じ高さにすること。テーブルの上に腕を置いて、カフは服の上からではなく地肌に巻く方が正確な数値が出やすいです」
●高齢者には血圧をノートで記録するのがおすすめ
最近の電子血圧計は数か月分の数値を記録できるものもあって便利です。またスマホのアプリなどで血圧を管理している人も増えていますが、手書きで記録したいという高齢者の方におすすめなのが血圧ノートです。
森勇磨先生が監修した『わたしの血圧ノート2022』(扶桑社刊)は、大きくて記入しやすいノートサイズで、血圧の数値だけでなくグラフで記入して変化を可視化することもできます。また、脈拍や体温、睡眠時間の記録欄や、薬の飲み忘れを防ぐ服薬チェック欄、血糖値を測っている人は朝昼晩の食前食後の血糖値を記入する欄も設けられています。
体重や一日の歩数を記録することもできますし、メモ欄には通院記録や体調変化など、気になることやイベントを日記代わりに記入できる、便利な一冊です。
「目標は毎日測って記録することですが、毎日続かない人は週1回からでも構いません。大切なのは測って記録することを“習慣化”させることです。数値の変化に関心が向いてくるようになると、次のステップとして、たとえば減塩のためにラーメンの汁を残すとか、運動のために一駅手前で降りて歩いてみるとか、何かしら行動を変えてみましょう。血圧ノートにはそうした12か月間のチャレンジ例も提案してみました。
日々の血圧の上下に一喜一憂する必要はありませんが、記録することで意識が変わって、小さな身体の変化に気づくことができる。それがひいては大きな病気を予防することにつながります」
大切な親の健康のために、血圧計と血圧ノートをセットでプレゼントしてみてはいかがでしょうか?