●コツ4:転職したくなったときに踏みとどまる方法

そうして整えた職場環境でも、仕事がつらくなったり、転職したくなったら…?

「基本的には、“うつ状態に陥るよりは仕事を辞めたほうがいい”とも思っています」とちはるさん。
「それでも仕事を続けるコツは、休むこと、気晴らしをすること、悩み相談できるメンターを持つことです」

 

カウンセリング
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ちはるさんは、うつ状態でなくとも定期的に通える心療内科をキープ。行きつけの美容院感覚で、マイ心療内科、マイカウンセラーを見つけておけば「風邪程度の不調」で飛び込み、メンテナンスができるといいます。
「友人に話すのもアリですが、『いつも愚痴ばかり』と関係が壊れるとお互いのストレスになるので、有料のサービスを使っています」

仕事のストレスでうつ状態になりそうだと感じたら、「体調不良で休みます」と休みをとって、カウンセラーに相談。
「頭を整理してガス抜きした上で、『あと3か月だけがんばろう』と短めにゴールを設定。繰り返すうちに“慣れ親しんだ環境”になり、結果的に8年間続きました」

 

●コツ5:ADDにおすすめのアプリやツール

ちはるさんが働き続ける際に、とても役立っているというアプリやツールも教えてもらいました。

・NAGON
国家資格・公認心理師の心理カウンセリングをスマートフォンアプリで予約でき、自宅で動画カウンセリングを受けられる『NAGON』というアプリを愛用しています。
コロナ禍でオンラインカウンセリングサービスが増えているので、お気に入りを見つけてキープしておくと便利です。

・Google ToDoリスト
スケジュール管理も、最近は便利なアプリが多くリリースされており、忘れっぽい性質をカバーしてくれます。
Google ToDoリストは手書きのメモ並にシンプルで使いやすく、GoogleカレンダーやGmailと連携させることで、メモを確認するだけでなくダメ押しでアラートを出すこともできます。

●コツ6:ADHD・ADD特性を生かした得意分野を見つける

働くことが大変そうなちはるさん。でも働き続けることで経済的にも安定し、自分の自信にもつながります。同じようにADHD・ADD特性をもちながら働くコツとは?

「ADHD・ADDは一般的に“得意なことはとことん突き詰められるタイプが多い”と言われているので、得意分野はどんどんアピールして損はないです」とちはるさん。

「資格をとったり、公募、コンテスト、コンペなどに積極的に応募して、履歴書に書くことができる受賞歴を増やすことも、ハマると楽しいのでおすすめです。資格や受賞歴は、就職に有利なだけでなく、低くなりがちな自己肯定感を支える軸になってくれます」

 

自分の特性を知り、働きやすい環境を整えていくことで、働くことが楽しくなり、もっと楽しい毎日につながります。ちはるさんの働くコツ、ぜひ参考にしてみてください。

 

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