一般的な1坪の洗面室は、背面に壁面収納をつくると片づく
すべての画像を見る(全19枚)1坪(2畳)サイズの洗面室で、脱衣室や洗濯スペースも兼ねているという、一般的にも多く見られる洗面室のケースを紹介します。
この洗面室には、右奥に洗面台、右手前に洗濯機、左奥にタオルや衣類の収納棚、左手前に浴室ドアがあります。
洗面台は幅90cm。メーカー既製品の洗面台とミラーキャビネットを組み合わせ、中間部の壁はタイル仕上げとして彩りをもたせました。
洗面台の下部は両開戸つきの収納スペースとなっており、ドライヤーなどの家電やストック類の保管、バケツなども置けるスペースとなっています。
ミラーキャビネット内には、歯ブラシなどの歯磨き用品、スキンケア用品、メイク道具、シェーバーなどを置くことができます。
また、洗面台に向かっての背面(ミラーごしに写っている部分)の収納棚には下着、パジャマなどの衣類をケースに分類して保管しています。
洗面台に向かって背面の収納棚は床から天井までのつくりつけ。奥行30cmほどの浅い棚で、ものが取り出しやすく、便利です。
洗面台の右側は洗濯スペース。洗濯機の上部に棚とハンガーパイプをつくりつけ、洗剤やハンガー、ピンチハンガーなどを収納しています。
広めの洗面室は、カウンターや収納を造作するのが有効
次は少々ゆとりあるサイズの洗面室のケースを紹介します。洗面室と脱衣室を兼ねた空間で、サイズは1坪弱。ですが、洗濯スペースが別室となっているため、幅広の洗面カウンターを置けるゆとりができています。ちなみに、浴室は写真の右手にあります。
木製の洗面カウンターは幅170cm。カウンター右側は洗面器を載せているため奥行60cm、左側(つり戸棚下部)は入浴時の着替え置きスペースとして利用するため奥行40cmに。カウンターをえぐるような形にして、脱衣スペースの広がりを確保しています。
このような細やかな形状や寸法を自由に設定したいこともあり、この洗面室では洗面カウンターや収納をすべて造作しました。
洗面器は深型のボウルを設置。水はねしにくく、洗いものにも便利です。
水栓はシャワー引出タイプ。ちょっと気軽に頭を洗うこともできるように、という住まい手の要望を受けて選定しました。シャワー引出タイプの水栓は清掃にも便利です。
洗面カウンター下部は収納スペース。
左側には棚を設け、家族分の衣類ケースを保管しています。最下部にはわずかなすき間を設けてヘルスメーター(体重計)を収納。このように自由に収納形状を決められることも造作家具の利点です。
中央(洗面器直下)はオープンスペースとして洗濯カゴを設置。この家のようにランドリーが別室となるケースでは、洗濯カゴは必須となります。右側にはワイヤーバスケット(引き出し)を設け、タオルを収納しています。
この洗面室のように正面の壁をタイル仕上げできれいに見せたい、あるいは、ミラーキャビネットなしのすっきりとしたデザインにしたいという場合、洗面回りの小物の収納をどのように確保するかが課題となります。ここでは左側につり収納を設け、収納を確保。
つり収納の側面は浅型の収納棚とし、ヘアブラシやケア用品を設置しています。
収納扉内部には、洗顔、スキンケアやメイク、ドライヤーやヘアケアなどの用具を収納。ポリプロピレン製ケースに小分けして家族全員分のものを収納できるよう計画しています。
つり収納の最下部にはティッシュボックス用の収納を設置。
柄の派手なティッシュボックスを扉内部に隠しつつ、下部の引き出し穴から、簡単にティッシュを取ることができます。