ラップやビニール袋は使わない。ゴミが減り節約もかなう家事の工夫
日々の暮らしのなかでできることを、中学生の娘さんにも伝えながら、実践している野村蘭さん。親子で楽しみながらやるのはもちろんですが、「環境のためにさらにもう一歩踏み込んでできること」もあるそう。野村さんのサスティナブルな工夫を紹介します。
●生ゴミは捨てずにコンポストを使って肥料に
すべての画像を見る(全20枚)リンゴ箱に土を入れ、ベランダに設置している野村さん。専用のキットなども売っているそう。「料理後に出た生ゴミはこの中へ。ゴミ出しの量が格段に減りました。肥料になったら市民農園で再利用しています」
●掃除に使う洗剤をエコ洗剤に
産業廃棄物になるホタテの貝がらを焼いて粉砕したホタテパウダー。「重曹のように水に溶かし、お風呂やトイレ、床掃除に。スプレーボトル1本に1g溶かせばOKとコスパ抜群」
ホタテパウダーは取扱説明書を確認して使用してください。
●“捨てるだけ”のラップやビニール袋は使わない
ラップの代わりに、シリコンやみつろうでつくられた、何度も使えるラップを活用。「学校でもらったプリント類、お知らせなどはゴミ箱に敷き、ゴミを包む紙として再利用しています」
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ゴミのストレスを減らす。野菜は洗う前に皮をむけば生ゴミ臭対策にも
環境のためにも、ゴミはできるだけ少なく小さくしたいところ。でも、気になるのは、分別したものを回収日まで保管する場所です。
ライフオーガナイザーの佐藤美香さんが、ゴミを減らすコツと、省スペースのゴミ箱について教えてくれました。
●発想の転換で叶えた省スペースゴミ箱
以前勤めていた会社では、50人以上いる大きな事務所なのに、ゴミ箱は1か所しかありませんでした。「ゴミ箱たりるの?」と不思議でしたが、ゴミを捨てにいくのが面倒だと、ゴミを出さないように気をつけたり、ゴミを小さくしたり、捨てにいく回数を減らすようになるもの。
その前にいた職場では、30人弱の事務所にゴミ箱が何か所も置かれ、毎日大きなゴミ袋にまとめていましたので、意識や仕組みの違いでゴミの量と手間がこんなに変わるのかと驚きました。
そこで、今の家に引越しをしたのを機に、わが家のゴミ箱も見直しました。
リビングから丸見えで、お風呂・トイレ・階段への通り道にもなっているキッチン。分別用のゴミ箱は、スペース的に置くのは難しかったため、省スペースで分別できるものが必要でした。小さくても大丈夫と思えたことで、無印良品の食品ストッカーをゴミ箱として使うことにしました。(写真赤枠部)
普段は、引き出しやすくするため、ゴミ袋の取手を前に出し、来客時には中に入れています。ゴミ箱自体が汚れても、すぐ横にあるシンクで洗えるので便利です。
●生ゴミ臭を減らすために、野菜の皮は洗わずにむく!
ゴミ箱を小さくしたといっても、ゴミはどうしたって増えていきます。ですから、捨てる時に一工夫。
プラゴミを捨てる際は、小さく切ってから捨てています。
また、生ゴミの重さと臭いは、野菜を洗う前に皮をむいて、水分を減らすことで軽減しています。洗わずに野菜の皮をむくのに抵抗のある方は、むいた皮をザルなどで乾燥させるのもいいですよ。
プラゴミやベルマークが出たときに、すぐ切れるようにハサミも近くに置いています。ゴミをまとめるための袋や、雑紙を入れるための紙袋、雑誌などをまとめる荷造りヒモも、全部近くにスタンバイ。近くに置いておくことで、「面倒」を少しでも軽減しています。
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