執念と偶然の力が女優業の道を開くきっかけに
すべての画像を見る(全4枚)「念じれば花開く」
若い頃から、この言葉が好きで、なにかやりたいことを見つけたときには、とことん思い詰める傾向がありました。
「女優になりたい…」そんな突拍子もない願いも、若さゆえ本気で、徹底的に思い詰めて、その結果たくさんの偶然を手に入れたと、自負しています。
家族、親戚一同を辿っても演劇や、芸能に関連した仕事をしている人はなく、なんの手がかりもない環境でしたが、得意の思い込み作戦のおかげで、偶然にも祖母の家の向かいに暮らしていた脚本家の畑嶺明先生とのご縁ができました。
その先生とは、当時「俺たちの旅」シリーズや「太陽にほえろ」後には中山美穂さん主演の「毎度お騒がせします」を書かれた大先生です! 畑嶺先生との出逢いがなければ、今の私はなかったことは間違いありません。
当時まだ中学生だった私ですが、これが最初に自らの執念で掴んだ「偶然」と記憶しています。このことをきっかけに、42年間たくさんの「偶然」が出逢いを運んで来てくれて、人とのつながりができました。
●本当はたくさんある「偶然」を取りこぼさないように生きていきたい
確率論で考えたら、「偶然、あの日、あのときに数年ぶりにあの人とあの場所で会わなければ…」などという現象はあり得ないはずです。でも人生は、そんな『偶然』で溢れています。
本当はもっともっとたくさんの偶然が身の回りに起きているのかもしれませんが、自分の精神状態が荒れていると、その大切な「偶然」を見つけられず、出逢いを逃している可能性があります。
●「たまたま」が重なって、笑点のあの師匠に遭遇!
先日も、新店舗の移転作業中、たまたま天気も良かったので、早朝から新店舗の掃除に訪れたら、なにやら年配のおじさまがシャッター越しの店舗をのぞいておられました。
興味を持っていただけるうれしさから、おはようございます! とお声がけしてみると、なんと、三遊亭好楽師匠! たまたま、仕事に行く途中に寄って下さったそうで、偶然がうまくかみ合わさって、早朝の束の間、お話しすることができました!
こんなことが起きると、疲れも一気に吹き飛びます。人生50年も過ぎてみると、過去の懐かしいことを辿りつつ、ちょっと視点を変えれば、たくさんの偶然が隠されていることに気づくはずです。還暦前にちょっと一呼吸入れて、仲間に感謝!
自分の生きてきた道に塗り絵をする様に、過去の偶然を探しながら、彩りを加えてみるのも、すてきではありませんか? そしてこれからまだまだ、起きるであろう「偶然が導く出逢い」を大切にしていきたいなと、感じる季節です。