●家庭にも、神さまをおまつりする
私たちは昔から、家の中の清浄な場所に「神棚」を設け、神さまをおまつりしてきました。最近では、部屋のインテリアになじむモダンなデザインだったり、狭い住空間に合う小さめのものだったりと、新感覚の神棚が続々と登場して、家庭でのおまつりが大きな広がりをみせています。
神棚には「お神札」をおまつりするだけでなく、「神饌」などをお供えし、毎朝、家族全員で拝みます。その際、「略拝詞」=祓(はら)へ給(たま)へ、清(きよ)め給へ、守(まも)り給へ、幸(さきは)へ給へ、「略祓詞」=祓(はら)へ給(たま)へ、清(きよ)め給へ、を奏上するといいでしょう。どちらも神社での参拝時にも奏上して構いません。
神棚(かみだな)
すべての画像を見る(全6枚)お神札(ふだ)をおまつりするための棚。清浄な場所に、南向きか東向きで設置するのがベスト。神棚の中央には、お宮の形を模した「宮形(みやがた)」を置き、その中にお神札を納める。宮形を神棚と言うこともある。「注連縄(しめなわ)」を張り、「榊(さかき)」と「神饌(しんせん)(米、塩、水、酒)」をお供えします。
神社や日本の神さまなど、神社・神道全般にまつわるさまざまな知識を、雰囲気のあるイラストを交えながら、わかりやすい言葉で600語以上紹介しているのが『神社語辞典』(誠文堂新光社刊)。楽しく読めば、暮らしがもっと豊かに広がりそうですね。