庭を取り込むことで、おうち時間は豊かなものになります。そんな暮らしを手に入れた4つのお宅を紹介。「ドッグランを兼ねた中庭」「バーベキューを楽しめるデッキ」「家の中に自然を取り込んだ中庭」「二世帯のほどよい距離感を生む中庭」とそれぞれが魅力的。ぜひ、家づくりに参考に。

シンボルツリーとしてトネリコを植栽
中庭をつくれば、アウトドアリビングとしても楽しめる!
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Case1.家族と愛犬がのんびりくつろげる、ドッグランを兼ねた中庭

Tさんの家 千葉県 家族構成/夫50代 妻40代 長男13歳 長女8歳 犬12歳
設計/ジャムズ一級建築士事務所 撮影/水谷綾子

中庭

家族と愛犬が快適にいつも一緒に過ごせる住まいを希望したTさん夫妻。完成した住まいは、中庭を中心にLDKや個室を配置した平屋です。

中庭にはウッドデッキを張って、自由に走り回れるドッグヤードに。中庭で遊ぶ愛犬や子どもたちから、リビングにいる家族が見えるように、リビングの床は3段下げています。

一隅にはプールも設置

「犬は暑さに弱いので、夏場はプールで水遊びです」(夫)と、デッキの一部はプールに。冬の時期はデッキ材のフタをしてフラットになります。

庭への通路には屋根がかけられている

建物の南側にはドッグランとして使える芝生の庭があり、中庭に設けた通路から直接行き来することができます。この通路には屋根がかけられ、夏は日陰に。風が吹き抜けるので、愛犬の休憩場所としても活躍しているそうです。

南の庭

南庭はクスノキやユズリハの木を植栽し、家族と愛犬の憩いの場になっています。

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Case2.家族みんなが大らかに過ごせる、お気に入りの庭とデッキ

Nさんの家 千葉県 家族構成/夫37歳 妻36歳 長男小学生、二男幼稚園生
設計/こぢこぢ一級建築士事務所 撮影/桑田瑞穂

軒下のデッキ

大きな庭がある、のびやかな環境で子どもが暮らせるように。そう願ったNさん夫妻は、夫の実家の敷地を分筆して家を建てました。念願の庭は南側に配して芝生を張り、夫妻でお手入れに励んでいるそう。

LDKにダイレクトにつながるデッキはスペースを広く取り、素足で自由に走れる遊び場になっています。このデッキは、お茶やバーベキューをしたり、洗濯物を干したりと、幾通りにも使えるアウトドアスペース。

「子どもたちはもちろん、私たち大人も室内外をその日の気分で自由気ままに行き来しています」(夫妻)

家の裏手にあったカリンを移植。新たにサルスベリ、ヤマボウシ、ムクゲ、ミツバツツジ、オリーブなどさまざまなグリーンを植栽しています。

「庭でテントを張ってキャンプしたり、デッキでバーベキューをしたりなど、多目的に使いたい」。そんな夫妻の希望をかなえた環境は、子どもたちにとってもお気に入りです。

南側の囲いは木柵

庭のある南側の囲いは木柵に。多様な植栽を施すことで外からの視線をさえぎり、プライバシーも確保。

東側の前面道路との間に植樹

東側の前面道路との間に植樹をして、周囲の環境とゆるやかに結ぶバッファーゾーンに。

虫取りスポット

敷地の先には休閑地が広がり、兄弟の格好の虫取りスポット。「こんなにたくさんのカマキリを捕まえたよ」「僕はバッタ捕まえた!」と、元気に走り回ります。

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