(1) 一人で考え込まない

まず1つ目は、「一人で考え込まない」ということです。今回の出来事は私たち個人でどうにかなる問題ではありません。そんな巨大な問題を一人で抱えてもどうすることもできません。考え続けても答えは出ませんし、行動もできないでしょう。その間もずっとそのことについて考え続けることになりますし、新たな情報にも意識が向いてしまいます。これが続くということはかなり精神的に負担がかかり、やがてうつ状態に陥ることもありえます。

 

(2) 今、自分がどう感じているかをだれかと話す

第三者と話し合う
すべての画像を見る(全3枚)

2つ目は「だれかと話し合う」ということです。なるべく信頼できる人と話し合う時間を持ちましょう。話すテーマは「今、自分がどう感じているのか」ということについてです。なにが正しくて、なにが悪いのかではなく、自分が感じていることをそのまま話し合います。そうすることで「自分だけが苦しいのではない」ということ共有することができます。注意してほしい点は「お互い気持ちを話すこと」が大事であって「話した内容をジャッジしたりアドバイスをしたりする」ことではない点です。もしここで相手の言葉を決めつけてしまったり、「それはこういう風にしたらいい」とかをやってしまうと、そこで新たな負の感情が生まれてしまいます。それは本来やりたいことではありません。私たちまで争う必要はないのです。

 

(3) 今、なにができるかを共有してみる

3つ目は「今、なにができるか・なにをしたいかを話す」です。私たちはできないことに意識を向けるとその壁の大きさに押しつぶされてしまいます。かといってなにもせずにいると、自己不信や罪悪感につながります。まずは今の自分にできることについて考えましょう。そして話し合ってみてください。

なにかしたいことがあればそれも共有しましょう。こちらもダメ出しやアドバイスは厳禁です。その人の言葉に寄り添い共感していきましょう。私たち自身が自分の身の回りの平和や安心を守り維持することもとても重要なことです。

私たち個人の力ではどうにもできないこともあります。そこに意識が集中してしまうと本来やるべきことを見失い、必要以上の精神的負担を強いることにもなります。世界的なニュースに心は奪われがちになりますが、大切なのは「自分の周りが安心できる場所になっていること」だと思います。

 

50代からの毎日を応援する記事多数!「これからの暮らし by ESSEonline」はこちら