節約のためにまとめ買いをしてみたけれど、「使いきれずに腐らせてしまった…」なんて経験がある方も多いのではないでしょうか。
「食材管理を成功させるカギはホワイトボードの活用」と言うのはESSE誌面でも活躍するブロガーの高木瞳さんです。
ホワイトボードで冷蔵庫の状況を把握!まとめ買いした食材を余すことなく活用するテク
買い物に行くのは週1回程度、月の初めに5000円の予算で調味料を買うほかは、週5000円を目安にまとめ買いしているという高木さん。
「買い物から帰ったら食材をしまいながらメインに使うものや簡単な献立をボードにメモして使い忘れを防止しています。食材が家にあれば、忙しい日でも料理をしようという気に。買い物しながら1週間の献立を大ざっぱに考えておくのも、使い残さないためのポイントですね」
買い物のコツとホワイトボードの使い方をくわしく教えてもらいました。
●買い物前に必ずする2つのこと
買い物前は冷蔵庫の食材をできるだけ使いきって調理。ある日の在庫活用献立は、ナス、鶏肉、ニンジンのさっぱり炒めと、卵焼き、ミニトマト、みそ汁。
買い物前には必ず冷蔵庫の中をスマホで撮影。残っている食材を把握してから買い物へ。
●ホワイトボードの食材管理法
(1)1週間分の食材を購入する約5000円の予算で1週間分の食材をまとめ買い。
「肉、魚を数種類ずつと、旬のものや定番の野菜を購入。牛乳や卵などをときどき買いたす以外は、これで乗りきります」
(2)1週間分のメニューを書く買ってきた材料は買い物袋から出しながら、どんなメニューに使うのかをボードに記入。
「全部書くのは大変なので、彩り用の野菜や常備している卵などは省略します」
(3)つくりおきや冷凍セットをつくる記入したメニューのうち、つくりおきしておくと便利な常備菜や、半調理の冷凍セットなどはそのままの流れでつくってしまいます。
「これをやっておくだけで、あとがラクちんに」
(4)使った食材を消す食材を使ったら、ボードに書いたメニューを消します。
「これで、冷蔵庫に残っているものが明確になり、使い残しゼロに。1つ1つ消す作業も達成感があって楽しいんです」
メモした食材を下ごしらえしてラクに使いきり!
高木さんは買ってきた食材をメモをしたあとに食材の下ごしらえを実践。献立を意識しながら下ごしらえすることで、毎日のご飯づくりがラクになり、食材の使い忘れもなくなります。
●冷凍セット
豚肉は、メニューごとに分けて冷凍すれば、すぐに使えます。
「カットした野菜と一緒に下味をつけた“豚丼”用冷凍セットは、炒めるだけで完成するので、忙しい日に便利。野菜炒め用の肉も、1回分を取り分けて冷凍」
●半調理&つくりおき
鶏ハム用に、下味をつけてラップに包んだ鶏胸肉。冷蔵庫で2〜3日おいて味をしみ込ませたら加熱します。
鶏胸肉とキノコのマリネ、ニンジンツナサラダをつくりおき。ササミは酒蒸しにし、サラダなどに活用。
●魚のおかず用
魚は血合いなどをペーパータオルで丁寧にふき取り、1切れずつラップして保存袋に入れて冷凍。
「鮮度が落ちやすいので、買い物から帰ったらまずこの作業を始めます」
●そのほかの食材
野菜の鮮度を保つため、ペーパータオルで包んでからポリ袋に入れ野菜室へ。ブロッコリーなどは、切り目に濡れたペーパータオルを先に巻くことも。
「週の後半に使う野菜はホワイトボードに“後半”とメモしておいて使い忘れを防ぎます」
<この週つくった献立はこちら!>
1日目
昼 冷蔵庫の残り食材を調理
夜 ヒラメの煮つけ ササミと野菜のサラダ 野菜のスープ
2日目
昼 鶏胸とキノコのマリネ 野菜スープ トマト
夜 ナスの揚げびたし ササミとキュウリの梅あえ野菜スープ(キャベツ入り)
3日目
昼 ササミといろいろ野菜のラーメン
夜 鶏胸肉とキノコのマリネ トマトとキュウリのサラダ ナスとツナのスープ
4日目
昼 てきとうパスタ ナスとツナのスープ
夜 ナスとツナのスープをリメイクしたカレーブロッコリー・トマト・キュウリのサラダ
5日目
昼 鶏ハムサンドイッチ(キュウリ・トマト入り)
夜 野菜炒め(キャベツ入り) 鶏ハムニンジンツナサラダ みそ汁
6日目
昼 豚丼 ニンジンツナサラダ みそ汁
夜 サバの塩焼き ブロッコリーとゆで卵のサラダみそ汁
7日目
昼 卵チャーハン サラダ
夜 天津飯(カニかま入り) 残り野菜でスープ
ホワイトボードだけじゃない!まだまだある使いきりのポイント
●乾物などはボックスに入るだけの量に
消費期限が長いからと、ついため込みがちになる乾物や缶詰。
「使い忘れを防ぐため、基本的には1か月で食べきれる量しか買わないようにし、専用のボックスに入るだけと決めています」
●賞味期限カゴでムダを出さない
賞味期限が近いものをまとめて、使い忘れを防止。レンジ台の上のカゴには、常温保存のものを。
冷蔵庫の中にも専用カゴをつくり、このスペースにあるものを優先して使用。