今年もはやくも折り返し地点。「今年こそは節約をしてお金を貯めよう!」と思いつつ、なかなか達成できていない人も多いのではないでしょうか。
ESSEが取材したのは、家計を圧迫しがちな食費を月2万円以内に抑えつつ、バラエティ豊かな食卓を実現している食費節約の達人、なちこさん。ムダ買いゼロを実現する買い物術を教わりました。
キッチンの“見える化”&計画的な買い物でムダ買いゼロに!
「毎日かかる食費節約に効果的なのが、ムダな買い物をなくすこと。そのためにはキッチンや冷蔵庫の中身を把握することが大切です」となちこさん。
食材ごとに細かく収納場所を決め、保存容器は透明のものにして、在庫や残量を可視化。さらに、買い物から節約を意識し、まとめ買いや食材の下処理などの工夫で食費のムダをカットしています。なちこさんが実践している5つのルールを教えてもらいました。
●ルール1 キッチンや冷蔵庫を整理整頓し、ひと目で在庫を把握する
食材は、カゴに入れて見やすく、取り出しやすくしてストック。透明の同じ規格の容器につめ替えれば、スッキリ!
「中身や残量がぱっと見てわかるし、二重買い防止になります」
よく使う調味料は容器に移し替えて、コンロ脇の引き出しへ。色で判別できる三温糖と塩以外は、すぐにわかるようラベリングしています。
つくりおきのおかずは透明の保存容器に入れて食べ忘れを防止。
「以前、食べきる前に傷んでしまったことがあったので、今は無理のない範囲でストックしています」
「トマトケチャップやマヨネーズ、辛子などのチューブ類は逆さに立てておくと、絞り出すストレスもいらないし、最後まで使えます」
小さなチューブは、100円ショップのスタンドで倒れないように工夫。
●ルール2 携帯アプリで食費管理。使える金額を確認して買い物へ
レシートを読み込めば、費目や金額が自動入力できる携帯アプリ『レシーピ!』で食費を管理。
「日ごとに使った金額が見えるので、使いすぎをセーブできるんです。この日までいくらで過ごそうとか、具体的に考えられます」
●ルール3 スーパーは複数を回って特売品をゲットする
価格がある程度決まっている食材は、月初にまとめ買いし、あとはお買い得日を狙って買いたすというなちこさん。
「お買い得品を買いたいので、買いたし分はスーパーの特売スケジュールに合わせて買い物。調味料が安い店、魚が安い店など、スーパーの得意分野を把握して、3か所のお店を使い分けています」
ルール4 肉は家計に優しい豚こまや鶏胸を買い、当日食べない分は冷凍する
購入する肉は、家計に優しい豚肉と鶏肉が中心。
「とくに豚こま切れ肉と鶏胸肉はよく買っています。フードプロセッサーを使えば、あっという間にひき肉になるし、ひき加減を粗くしたり、好みに調節できるから便利」
肉は消費期限が短いので、当日食べる分以外は、買ってきたらすぐに100gずつの小分けにして、冷凍保存。この段階で下味をつけてしまうことも。
「下ごしらえしておくと日もちがよくなって、食事づくりもラクチンです」
●ルール4 安定して安い食材や乾物は常備しておく
副菜には安定して価格が安い、高野豆腐や春雨などの乾物や、納豆、豆腐を活用。
「乾物は主菜のかさ増しにも使えるし、食材がたりないときは豆腐をプラスすれば立派な一品に。頼れる食材です」