しかしお昼寝をする“彼”の姿から共通点を見つけた。

日頃から犬はちょうどいい快適な陽当たりで眠る天才だと思っていたが、“彼”も同じように陽の向きに合わせて場所を選びながら昼寝をしていた。

お昼寝する犬1
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ふたりの共通点というか生き物の習性なのだろうか。

昼寝する犬2

陽が当たりすぎれば日陰に移動していたり、このお家にも眠る天才がいた。

寝そべる犬

そして、時々だが犬は「どうしてそこにはさまっているの?」というような場所で寝ている。これも同じく、“彼”もまた数度の移動のあと柱と扉の狭間で落ち着いていた。

はさまる犬1
はさまる犬2
犬と彼のそれぞれのはさまり

動物がおへそを天井に向けて仰向けに寝る体勢を「へそ天」と呼ぶのだが、“彼”はへそ天で気持ちよさそうに寝息を立てていた。これだけは犬にあまり見られない。

へそ天で眠るあまりに無防備な仕草がかわいらしかった。

ごろつく犬
ごろつく犬2

“彼”に倣ってとなりで仰向けになって目を閉じてみた。大きな窓から陽が差し込んできて気持ちがいい。ふたりしてへそ天で寝転び、光合成。

犬の足

夕方頃に“彼”と散歩に行って、様子を写真に撮っておばさんにLINEすると既読がすぐついた。犬の散歩にも行かないといけないから、“彼”を置いて一旦帰宅する。

走る犬

うちに着くと庭にいた犬と目が合った。私を見た途端に柴ドリル、散歩に行く準備運動である。

「ただいま!」と犬の頭を撫でれば、私から“彼”の匂いが香ったのだろう。

犬のアップ

犬が私の手のひらやら背中やらをスンスンスンスンとせわしなく鼻を利かしては、くまなく調べられた。なんだかすまない。

寝転がる犬

親戚宅に戻って、“彼”が見えるところに布団を敷いてひとつの空間で就寝した。一日なにごともなくて一安心でした。おやすみなさい。