住まいの随所に木を用いて内も外も表情豊かに
すべての画像を見る(全31枚)リビングの壁の一部は、ベイ杉を用いてアクセントウォールにしました。赤みのある素材をランダムに並べて、力強い美しさを表現しています。その個性を引き立てるように、照明はTAiGALampのブラケットライトをチョイス。モダンな印象の壁面演出を施しました。
南の庭に面した窓から、気持ちのよい光と風を室内にたっぷりと取り込みます。「日当たりがよく風の通りも十分なので、以前の住まいに比べ冷暖房機器に頼ることが激減しました」(夫)。
小ぶりな手洗いボウルを設置したトイレ。下部には、トレイレットペーパーをストックできる棚を造作。
扉はすべて引き戸を採用。空間ごとにデザインを変えて、シンプルながら表情豊かに演出しました。メイン空間のLDKでは、全面にベイ杉を用いて縦スリットをアクセントに。
そのほかは、木製の枠に白い扉を組み合わせています。「扉ひとつひとつに個性を持たせることで、空間にメリハリが生まれて気に入っています」と妻。
上品で落ち着いたたたずまいの外観。プライバシーを守るグレーの木塀は、風の抜けを考慮して、木と足場用の鋼管パイプを組み合わせた波状のデザインに。ふたりでDIY塗装して、コストバランスに配慮しました。
間取図
Data
敷地面積/376.11㎡(113.97坪)
延床面積/99.32㎡(30.10坪)
用途地域/第1種低層住居専用地域
建ぺい率/60%
容積率/200%
構造/木造軸組工法
竣工/2020年4月
素材
[外部仕上げ]
屋根/耐摩カラー縦ハゼ葺き
外壁/ジョリパッド吹きつけゆず肌仕上げ
[内部仕上げ]
床/チーク複合フローリング
壁/フェザーフィール
天井/杉上小節板張り
設備
厨房機器/クリナップ、ノーリツ
衛生機器/ TOTO、CERA
窓・サッシ/ LIXIL、オリジナル(木製建具)
設計/服部信康(服部信康建築設計事務所)
※情報は「住まいの設計2022年2月号」取材時のものです