ワンルームのLDKは、造作家具でゆるやかに仕切る
すべての画像を見る(全31枚)ワンルームのLDKを、造作のダイニングテーブルと収納カウンターで、ゆるやかに仕切っています。
「夫妻の暮らしに合うように落ち着き感をもたせながら、奥行きを感じさせる空間づくりに配慮しました」と、設計者の服部さん。
車イス生活になっても安心!フレキシブルに使える水回り
洗面コーナーは、空間をフレキシブルに使えるようにしました。将来、車イス生活になっても使いやすいようにと配慮。
洗面所の脇には、脱衣室と浴室があります。脱衣室は90度に開閉する引き戸を採用。
やわらかな光を取り込んでくれる、オリジナルのリネン戸
南の庭を臨む「くの字型」の窓。
戸の窓には、「ホコリを巻き込みやすいカーテンは好きじゃない」という妻の言葉から生み出された、オリジナルのリネン戸を採用。
通気性・保湿性に優れた亜麻のリネンを木製建具ではさみ込み、やわらかな光を取り込みます。
収納は、扉を締めたときもスッキリ
市販の収納ケースのサイズに合わせて奥行きと幅を設定し、ジャストサイズの壁面収納をつくりました。扉も見た目のスッキリ感を重視。
快適に料理ができるキッチン
システムキッチンを木製カウンターで囲い、リビングダイニングからの見た目に配慮。
その脇にはパントリーと勝手口を配置。
パントリーの引き戸とあけると、キッチンと一体に。
妻は、この家で暮らすようになって味噌づくりを始めたそう。「毎日の味噌汁がすごくうまいんです」と、夫を喜ばせる味わいに仕上がっています。
しっとりとした和室から季節の移ろいを感じる
玄関脇に設けた和室は、軒を深くしつつ、ほかの居室より床を15㎝ほど下げることで、周囲の視線を受けにくく、空への眺めと光を取り込むようにしました。
くの字型の建物と木塀で囲われた南側の庭。シンボルツリーには、季節感を堪能できるモミジを選びました。「芝生の庭や植栽の手入れは大変ですが、それも暮らしの楽しみのひとつです」(夫)。
窓の高さを抑え、落ち着きのある雰囲気にまとめた和室。客間としても使いますが、夫妻は寝室として活用しています。「おこもり感があって、すごくリラックスできるんです」。
玄関はモルタル仕上げ。扉は赤みのあるベイ杉を用いて造作しました。スリット窓からやさしい光が注ぎ込み、やわらかな表情を生んでいます。
玄関の正面には、オープンな洗面コーナーがあります。木枠の部分には引き戸があり、必要に応じて洗面コーナーを隠すことが可能。廊下の右手は天井まである壁面収納、左手には和室を配しました。
洗面コーナーを曲がると、LDKが続きます。床はすべてチーク材を採用し、フラットに。「段差がないので掃除がしやすくて便利です」(妻)。毎日の家事ストレス軽減に役立っています。