家事がラクにできて、さらに居心地もよいのが、理想のキッチンですよね。そこで今回は、料理家・飛田和緒さんのキッチンにお邪魔しました。水仕事がつらくなる冬の台所を楽しむための工夫をご紹介します。
すべての画像を見る(全9枚)こだわりはほんのわずか。これが私の冬の台所です
朝5時。飛田さんの一日は、やかんでたっぷりのお湯を沸かすことから始まります。
「季節を問わず、温かいお茶をつくって2Lの魔法ビンに入れるのが朝の日課。とくに冬はそれを飲んで体を温めてから、窓をあけて部屋の空気を入れ替えます」
料理家という職業柄、日によってはそこから夕方まで台所に立ちっぱなしになることも。
「夏は火のそばにいると暑いけれど、冬は台所に長時間いても楽しめる季節。煮込み料理や、温かい鍋ものの回数がぐっと増えますね。台所という場所は、仕事以外の時間も、私の生活の中心です」
そう話す飛田さんの、心地よく過ごすヒントがつまった台所。早速見せていただきましょう。
●冬は、みそやキムチ。一年をとおして保存食を楽しんでいます
季節の果物のジャムやシロップ漬け、トマトの水煮、ミョウガのつくだ煮など、保存食づくりは飛田さんの習慣。「冬は、白菜漬けやキムチ、干し大根の甘酢漬けなどを毎年つくっています」
年に1~2回つくる自家製みそは、小分けにして保存。「手づくりみそは発酵しやすいので、冷凍庫へ。解凍せずにそのまま使えます」