●だからこそ「iDeCo」と「つみたてNISA」に注目!

ちなみに、アメリカ人は運用した結果、豊かになったとはいえ、みんなが投資のプロではありません。多くの場合、国が用意した制度で投資信託を積み立てて資産を増やしているのです。じつは、日本にも税制優遇メリットを享受しながら投資信託を積み立てて資産形成できる制度があります。それが「iDeCo」と「つみたてNISA」です!

つみたて貯蓄
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「お金の不安を解決する方法は、インフレに負けない資産を持つことです。そのためには、『iDeCo』と『つみたてNISA』を利用し、税制優遇メリットを享受しながら、世界中の株式や債券などに分散投資する投資信託で積み立てることが有効な選択肢のひとつだと言えます」(井戸さん)

この2つの制度は、アメリカやイギリスの制度を参考にして日本政府がつくったもので、資産形成の強い味方になります。

例えば、iDeCoやつみたてNISAには、運用益が非課税になるメリットがあります。運用で得た利益が100万円あった場合、通常(課税口座で運用した場合)は20.315%の税金が課されるのですが、この制度を使えば金額にして20万円以上も節約することができるのです。

また、iDeCoは2022年にさらに便利になる制度改正があります。これまで加入可能年齢が「20歳~59歳」だったものが「20歳~64歳」に。そして、受給開始年齢が「60歳~70歳」だったのが、「60歳~75歳」までに。つまり、税制優遇メリットを受けながら、それだけ長く運用することができるようになります。

「投資というと、『難しそう』と二の足を踏んだり『勉強しないとできない』と尻込みする人もいます。でも、始めなければいつまでたっても資産はつくれません。一日でも早く一歩を踏み出せば、それだけハッピーな老後を送れる可能性が高まります」(井戸さん)

 

今すぐできる! iDeCoとつみたてNISA超入門』では、2つの制度をわかりやすく解説し、知識ゼロでもほったらかしで老後資金が増える方法をレクチャーしています。

年末年始は、新しいことを始めるいいタイミング! お金の不安を少しでも解消するために、みんなで「一歩」を踏み出しませんか?