●お悩み(3)季節の変わり目は必ず調子が悪い

うつっぽい人たち
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春と秋、季節の変わり目には決まって調子が悪くなる。仕事もプライベートも全くやる気が出ず、心がずっと憂鬱な気分。どうにかしたい。

取り入れるべき生活習慣は、

意識的に日光を浴びる

自律神経は、活動モードの「交感神経」とリラックスモードの「副交感神経」がバランスを取っていますが、1年に2回、大きく変わるタイミングがあるといいます。菅原さんは、「春から夏にかけて副交感神経が働きやすく、秋から冬にかけては交感神経が働きやすくなる」とメカニズムを解説します。

「この2つの振り幅が小さいほど脳と体のコンディションが良くなるので、脳に日光を届けて、季節の変化への準備をさせてあげることが重要です。なので、季節が変わる2か月前くらい、とくに2月末と8月末には意識して、窓際やベランダに出て日光を浴びることで、初夏の五月病や秋から始める冬季うつを防ぐことができます」

●「自分ががんばる」のではなく、「脳ががんばれる」環境をつくる

これらのほかにも、『「できない自分」を脳から変える行動大全』では、日々の日常や仕事で直面しやすい「お悩み」と「対策法」が解説されています。最初から順に読まなくても、「行き当たりばったりで計画性がない」「テレワークだとついダラダラしてしまう」「人に嫌われている気がする」など、自分が改善したいと気になった項目から読み始めることもできます。

私たちの脳は、日々の生活において「うまくいっていること」は気づきにくく、「うまくいかないこと」に注意が引きつけられる特性があります。ですから、本書にある行動習慣をまねてみることで、自分の脳を第三者の目線で客観的にとらえ、「自分ががんばる」のではなく、「脳ががんばれる」環境を用意しましょう。

脳の仕組みを知ることは、あなたの行動が変わるきっかけになるはずです。