眺望を生かした家づくりの参考事例を紹介します。建物は市街地を一望する高台に建つ注文住宅。リビングやテラスからはもちろんのこと、バスルームからも眺望を楽しめるプランになっています。輸入植物を扱う仕事につく住まい手による「グリーンインテリア」のテクニックも必見。
すべての画像を見る(全26枚)遠くまで広がる風景と、好きな植物をめでる暮らし
Yさんの家 三重県 家族構成/夫50代 妻50代 長女23歳
設計/建築デザイン研究所
Yさんの家のこだわりポイント
- 1.すべての部屋から眺望を楽しめる
2.景色を楽しめるバスルーム
3.テラスとつながる開放的なLDK
4.植栽や観葉植物が映える空間
眺めのいいテラスに面して大きな開口部を設け、その窓際に浴槽を配置したYさんの家のバスルーム。高台のため見晴らしがよく、お湯につかりながら東の空に月が昇っていくのを眺められるのが自慢です。
「窓が開くのも、風が抜けてとても気持ちがいいです」と妻。お風呂上がりには、目の前のテラスでひと休みすることもできます。
広々としたテラスは、「眺望を楽しみたい」という夫妻の要望を受けた、建築デザイン研究所の山下和哉さんが提案。地面より1m高くし、よりダイナミックな風景を楽しめるようにしています。
「家族でバーベキューをしたり、友達とお茶をしたり。季節を感じながら過ごせるのも気に入っています」(妻)
テラスの周りには、樹齢200年近いという古木のオリーブや、スペイン産のユッカなどの植物が配され、青い空に映えています。テラスには多くの鉢植えもありますが、これらは輸入植物を扱う仕事をしている妻がすべてセレクト。
テラスとつながるリビングにもたくさんの個性的な植物が配され、黒を基調としたクールなインテリアのアクセントになっています。「念願の薪ストーブも設置でき、好きなものに囲まれて暮らしたいという夢がかないました」(妻)。
長女も、「春夏はテラスで食事をしたり、冬は薪ストーブで温まりながら話をしたりと、家族で一緒に過ごす時間が増えました」と、この家の心地よさに大満足の様子です。