ここは、森の中の一軒家? そんな気分を味わえる、新築注文住宅事例をご紹介。建物は崖の上にあり、北側には絶景が広がっています。この敷地環境を生かしたおかげで、室内からどこを向いても、戸外の緑が目を楽しませてくれる住まいとなりました。時に身を任せて、ゆったりと過ごしたい…そんな家づくりをしたい人は、ぜひ参考に。

リビングからキッチンを見る
キッチンとつながるダイニングテーブル。段差のあるリビング側の床はベンチのように腰かけられる
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庭の眺めを楽しみつつ、料理にも集中できるキッチン

壁づけのキッチン

高木さんの家 神奈川県 家族構成/夫43歳 妻43歳 長男7歳
設計/トトモニ

高木さんの家のこだわりポイント

  • 1.周囲の自然を生かし、森の中にたたずんているような家

    2.どこにいても緑が眺められる開放的なLDK

    3.眺望抜群、バーベキューも楽しめるバルコニー

    4.通り土間と庭でつながる二世帯住宅

シンク前の横長の窓から庭を望むキッチンは、開放感がありながら、こもったような落ち着いた雰囲気。大きなテーブルを斜めに配したダイニングや、その先のリビングともつながっていますが、斜めの壁や床の段差で適度に仕切られているため、内部は丸見えになりません。

 

使いやすい調理器具の収納例

調理器具などは使い勝手を重視して、マグネットで貼りつけたり、つるしたり、立てかけたり。しまい込まずに使っているのが印象的です。

キッチンの床は、一段下がっています。「リビングにいる家族と目線が合うように」という妻の願いを実現するための仕掛け。DK上部には、吹き抜けを設けることで空間に動きが生まれ、リビングの先の庭まで目線が抜けて、より広がりも感じられます。

 

キッチンにいても景色を楽しめる

どこを向いても緑が眺められるこの家は、設計・施工を行ったトトモニの代表・高木信行さんの自邸です。自然豊かな環境を望んでいた夫妻が購入したのは、5mの擁壁の上の崖地。南側には15mの擁壁が迫っていますが、北側には絶景が広がります。

「森の中にひっそりたたずんでいるような家」をイメージした高木さんは擁壁を植栽で覆い、雑木林のような庭をつくりました。「家にいるけどキャンプのよう(笑)。1階LDKも快適ですが、2階では景色を眺めながらお酒を飲んだり、バルコニーでバーベキューを楽しんだり」。森の中の暮らしを満喫しています。

【動画】高木さんのお宅&インタビュー